最近、「人の感情に左右されやすい」「元気な人と一緒にいるとハイになり、落ち込んでいる人と話すと自分まで沈む」
――そんな経験はありませんか?
もしそうなら、あなたは**エンパス(共感体質)**かもしれません。
そして、エンパス気質の人は時に、気分の波が激しい「躁鬱(双極性)」的な状態に似たアップダウンを感じることがあります。
この記事では、エンパスと躁鬱の関係、そしてそのエネルギーの使い方について考えてみましょう。
エンパスとは?
エンパスとは、「他人の感情やエネルギーを自分のことのように感じ取ってしまう人」のこと。
職場での空気、友人の悩み、家族の不調――それらを「まるで自分が体験しているかのように」感じてしまうのが特徴です。
心理学的には**高感受性(HSP)**と近い概念ですが、スピリチュアルな視点では「他人の波動を受け取るアンテナが強い人」とも言われます。
エンパスと躁鬱の似ている点
エンパスの人は、まるで感情の波が潮の満ち引きのように変化します。
たとえば――
• 周囲のテンションが高いとき → 自分もハイテンション・やる気爆発(軽躁状態のよう)
• 周囲が暗い・不安定なとき → 気力が落ちて沈みこむ(鬱のような状態)
この「他人の感情を取り込むことによる気分変動」が、躁鬱症状に似た波を作ることがあります。
ただしこれは「精神疾患」ではなく、「感情共鳴の強さ」が生み出す自然な現象のことも多いのです。
心拍数とエネルギーの波
エンパス体質の人は、自律神経の反応も敏感です。
たとえば――
• 心拍数が100を超える → 周囲の刺激や感情を受けすぎている(交感神経が優位)
• 心拍数が60以下 → 深く沈んで内省的になりやすい(副交感神経が優位)
このように、「気分の波」と「身体のリズム」は密接に関係しています。
まるでエネルギーの潮が、体と心を通して出入りしているようです。
エンパスが躁鬱の波に飲まれないために
感受性が高いことは才能です。
でも、そのままだと他人のエネルギーに飲まれて疲れてしまいます。
そこで、エンパスが自分を守るためのポイントを紹介します。
① 境界線(バウンダリー)を意識する
「これは自分の感情?それとも相手の?」と一度立ち止まる習慣を。
ノートに感情を書き出すと、自分と他人の境界が整理されやすくなります。
② 一人の時間を確保する
感情を“排出”する時間を作ること。
音楽、散歩、瞑想、自然の中で過ごすなど、静かな時間を意識的にとりましょう。
③ 手のひらの「暖かいエネルギー」を使う
エンパス体質の人は、手のひらから温かい気を感じることがあります。
そのエネルギーを他人のためではなく、自分の心を包むために使ってみてください。
深呼吸しながら胸やお腹に手を当てるだけで、自分の波動が整っていく感覚が得られます。
④ 創造的な活動に変える
エンパスの感受性は、芸術・執筆・カウンセリングなど「他者と共感する仕事」において大きな力を発揮します。
受け取った感情を作品や言葉として外に出すと、エネルギーが浄化されます。
エンパスと躁鬱は「生き方の調律」
エンパスが躁鬱的な波を感じるのは、生まれつきの共感力が強いサインです。
それをコントロールすることで、人生はより穏やかで創造的になります。
「感じすぎる」ことを責めず、「感じ取れる力」を信じましょう。
波があるからこそ、人の痛みや喜びを深く理解できる。
そして、その理解があなたの人生や仕事に唯一無二の深みを与えます。
まとめ
• エンパスは他人の感情を強く受け取る共感体質
• 気分の波が躁鬱的に感じられることもある
• 身体(心拍数や自律神経)にも波が現れる
• 一人の時間・創作・境界線意識が心を整えるカギ
感じすぎるあなたは、壊れやすいのではなく、世界を深く見つめる才能を持っている人です。
その波をコントロールできるようになったとき、エンパスは「癒す人」「導く人」として輝き始めます。