なぜフンのコーヒー?ジャコウネコ「コピ・ルアク」のコーヒーの疑問解決!|世界の果てまでイッテQ!でガンバレルーヤ苦さに悶絶

ライフハック
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ガンバレルーヤが「コピ・ルアク」をリポート

2023/02/12放送回の「世界の果てまでイッテQ!」にてガンバレルーヤがインドネシアへ。
現地ロケではジャコウネコの糞から採れたコーヒー豆で作られた世界一高級と言われる「コピ・ルアク」を実際に飲んでリポートをするも、カットとなりスタジオでは内村さん、宮川さん、出川さんが試飲。ガンバレルーヤも含め苦みに一度は悶絶するも、内村さんは後味のすっきりさで慣れたらとても美味しいと絶賛!
そこで、今回は世界一高価なジャコウネコのコーヒー「コピ・ルアク」について、ジャコウネコの生態、どうして動物のフン・うんちからコーヒー豆を採る必要があるのか?他の動物の糞からもつくるコーヒー豆はあるのか調べました。コピルアクが飲みたくなった人のために、飲めるお店やコーヒー豆の入手方法も載せています。

世界一高価なコーヒー「コピ・ルアク」その美味しさとは

幻のコーヒーとも呼ばれる最高級なコーヒー豆の一種「コピ・ルアク」。
ジャコウネコが食べたコーヒー豆の排泄物、つまり”うんち”で作った珍しい製法のコーヒー豆の一つです。

コピ・ルアクは主にインドネシアが原産地。インドネシアは昔、オランダの植民地でした。
作ったコーヒー豆はオランダ人へ渡り、インドネシア人がコーヒーを飲むことは許されませんでした。

そこでバレないようにコーヒーのむために作られるようになったのがコピルアク。

2007年アメリカで公開の映画『The Bucket List(最高の人生の見つけ方)』で愛飲するコーヒーとして登場し世間に広く知られるようになりました。
邦画においても、2006年公開の『かもめ食堂』にて飲まれるシーンがあります。


「コピ・ルアク」の薫りは、チョコレートのような甘い香りが特徴。
ほのかに薫る程度で独特の製法からは考えられないほど控えめです。

味わいは酸味よりも苦味が強い味わい。口に入れるとはじめに甘味が広がったあと、コクと深みが残るような感じだそうです。
ジャコウネコがエサとして摂取するコーヒーの果実は、もともと苦味が強い傾向にあるのも大きいようです。

なぜ高価なの?希少価値の高い理由

「コピ・ルアク」は豆の状態だと100gで3,000〜8,000円ほどで販売されています。
お店で飲む場合は一杯2,000〜5,000円、高いところだと8,000円するお店もあります。

他のコーヒーと比較して、明らかに桁違いに高価ですがそれには理由があります。
理由はズバリ”希少価値が高い”ため!

一匹のジャコウネコから一日に採取できる豆の量は3gしかありません。
コーヒーを一杯淹れるには、コーヒー豆が約10gが必要です。
したがって、コーヒー1杯に3日分以上の採取が必要。

ジャコウネコにもいろいろな種類がいますが生息数も決して多いわけではないので、販売できるようまとまったコーヒー豆を用意するのに多大な時間と労力がかかることがわかります。
高価なのも納得ですね!

ジャコウネコとは?

ジャコウネコは「ジャコウネコ科」の動物で体型は細長く、吻も細長く尖っています。肛門周辺に臭腺(肛門腺)があり四肢は短いのが特徴。
猫のように爪を引っ込めることができるが、爪を保護する襞(さや)のない種もおり、猫とは遺伝的にだいぶ離れた動物です。

なぜうんち?「ジャコウネコ」からでないといけないの?

「コピ・ルアク」の味わいには、ジャコウネコの特有の消化酵素や腸内細菌の働きが関係しています。
苦いコーヒー豆にジャコウネコの消化の過程が加わることで甘味がプラスされ独特の風味が生まれるそうです。
ジャコウネコの「ジャコウ(麝香=ムスク)」とは、ジャコウジカのオスの腹部にある分泌腺から採れる物質として古くから香水の原料とされているほど、ジャコウネコは人間にとって魅力的な薫りを生み出してくれる動物なのでしょうか。

飼い猫でも美味しいコーヒーが作れるのか

ジャコウネコでなくてもその動物が持つ消化酵素とコーヒー豆の相性が良ければ、同様の製法でコーヒー豆をつくることはできます。

とは言っても一般的に猫という動物は、消化器官が弱い動物だと言われます。
コーヒー豆は果実の種の一種なので、消化不良を起こしたり、猫の体調に良くない可能性が高いですね。

ジャコウネコは「ネコ」と付いてはいるものの、日本に生息する動物で一番近いのはハクビシン。
ジャコウネコはイヌというよりネコに近いかな、程度の遺伝性だそうです。

汚くないの?コピ・ルアクが衛生的に大丈夫なワケ

コピルアクはよく「糞をコーヒー豆として使っているの?!汚くない??」と誤解されがちです。
確かにジャコウネコのうんちを使ってはいるので半分は正解ですが、もう半分は誤りです。

まずジャコウネコは果実を主食としています。
コーヒーの木の果実を摂取し、消化しきれなかったコーヒー豆が混ざったうんちが出ます。
その中から豆だけを取り出し、丁寧に洗浄。乾燥・焙煎され、コーヒー豆になります。

つまり、糞をそのまま豆として使っているわけではなく、きちんと豆のみを採取・洗浄してから販売されます。洗って取り出し、さらに豆を洗浄。乾燥し、加熱焙煎される段階で雑菌や有毒な菌は死滅するでしょうから、決して汚くないと言えますね。

ジャコウネコ以外にもあった!〇〇の糞から出来る珍コーヒー

世界中で作られるコーヒー。
タンザニアの「キリマンジャロ」、ジャマイカの「ブルーマウンテン」、ハワイの「コナ」が高級銘柄「世界三大コーヒー」として名高いです。

そして「世界三大“珍”コーヒー」と呼ばれる個性的で高価なコーヒー銘柄もあります。
先述のジャコウネコの他、サル、タヌキの“フン”から採れるコーヒー豆です。

アフリカ産「モンキーコーヒー」

できあがるまでの過程は、「コピ・ルアク」とまったくおなじで猿のフンから採れたコーヒー豆を使います。野生のサルのお腹の中で発酵したコーヒー豆は、「コピ・ルアク」とは一味違う味わい。

台湾の「モンキーコーヒー」は、フンからではなく、タイワンザルが吐き出した種から作られます。

ベトナム産「タヌキコーヒー」

ベトナムではタヌキのフンからコーヒー豆を採取しています。
もともとは農場に現れたタヌキに作っていた完熟のコーヒー豆を全て食べられてしまった農夫が試しにタヌキの糞の豆を洗ってコーヒーを淹れたところ美味しかったという偶発的なものだったと言います。

タイ産、ゾウの「ブラック・アイボリー」

タイには、ゾウのフンから採取したコーヒー豆「ブラック・アイボリー」があります。

ゾウはあの巨体から30kgを超えるコーヒー豆を一度に食べます。
しかし、コーヒ豆として生産できるのはわずか1kgほどにまで少なくなります。
体内でじっくり時間をかけて発酵・熟成され、バナナやサトウキビなどと一緒に消化されることから、フルーティーな味わいが特徴です。

ネコ、サル、タヌキ、ゾウの他にも、ブラジルの鳥であるジャクーが生みの親の「ジャクーコーヒー」や、ペルーのハナグマのフンから採った「ウチュニャリ」などもあるそうです。

ジャコウネコの「コピ・ルアク」はどこで飲める?

「コピ・ルアク」の豆の入手方法

今ではコーヒー豆の取り扱っている全国のお店で「コピルアク」を販売しているところは結構あるそうです。事前にお店に問い合わせて在庫状況を確認する、入荷注文予約をする、オンライショップで購入するなど高価ではあるものの、世間に広く知られ以前よりも身近に入手しやすくなったようですね。

コピ・ルアクが飲めるお店

【日暮里】Cafe 満満堂(まんまんどう)

  • 住所:東京都荒川区西日暮里3-15-4
  • 最寄駅:千駄木駅から徒歩5分
  • 電話番号:03-3824-4800
  • 営業時間:10:30~18:00(L.O. 17:00)
  • 定休日:月曜日、毎月10日
  • URL:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131105/13008496/

【高田馬場】珈琲専門店 預言CAFE

  • 住所:東京都新宿区高田馬場4丁目2 宏陽ビル1階
  • 最寄駅:東京メトロ東西線・JR山手線 高田馬場駅 戸山口の西側から徒歩2分
  • 電話番号:03-5386-0030
  • 営業時間:[月火木金] 14:00~18:15(受付終了)[水] 14:00~19:00(受付終了)
  • 定休日:土日祝
  • 禁煙・喫煙:完全禁煙
  • URL:https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13092149/

【代々木】カフェ ルンバルンバ

  • 住所:東京都渋谷区代々木1丁目54−4 YS.Ⅱビル1F
  • 最寄駅:JR中央線・山手線 代々木駅 北口徒歩3分/小田急小田原線 南新宿駅から徒歩4分
  • 電話番号:03-3320-3333
  • 営業時間:[平日] 12:00〜21:00 [土日祝] 12:00〜20:00
    禁煙・喫煙:完全禁煙(外に喫煙席あり)
  • URL:https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130403/13113576/

【町田】ふくや珈琲店

  • 住所:東京都町田市原町田4丁目12−4 1F
  • 最寄駅:JR町田駅から徒歩6分
  • 電話番号:042-725-6641
  • 営業時間:12:00〜19:30(L.O. 19:00)
  • 定休日:水曜日
  • URL:https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13159212/

偽物も蔓延、騙されないための注意点

コピルアクは非常に高価なぶん、偽物の豆が出回っていることが多々あります。

特に海外旅行の際はとくに要注意です。
通常のコーヒー豆にチョコレートの風味を足しただけ、というようなものもあります。

製法は同じであっても、ジャコウネコに無理やりコーヒーの果実を食べさせ、強制的に排泄させるというような農場もあるそうです。
当然ネコにストレスがかかり質の悪い仕上がりになるので、野生のジャコウネコから採取された豆を選ぶ必要があります。

とは言っても購入した豆が本物の野生で採取されたものか見分けることは至難の技です。
含有成分を数値化するなど厳密に調べれば多少見分ける確率は上がりますが100%ではありません。

偽物を買わないポイントは以下の通りです。

  • 相場よりも安価で販売されているものは避けること
  • 豆の種類」「インドネシア政府、農務省の許可の有無」「実際に見に行ったか」など直接質問してみて、販売者が正確に答えられるか