もうすぐ待ちに待った長期休暇、ゴールデンウィークのシーズン!
「せっかくの長い連休は有意義に過ごしたい!」
「どう過ごすか決まってない」
「結局、だらだら過ごしてしまいそう」
とお悩みの方も多いのではないでしょうか?
ゴールデンウィークになれば1年も4ヶ月が経過、1年の3分の1終わったところ。
あと8ヶ月、悔いのないように1年を過ごすためにはどうしたらいいでしょう。
そこで今回は、実は社会人にとても重要な長期休暇の過ごし方についてまとめました。
不肖、社会人10年目の中間管理職の筆者。
20代の若手や後輩と40・50代の上司先輩に挟まれる者としての私見にはなりますが
両者の考えが理解できるからこそできるアドバイスになっていると思います。
あくまで個人的な見解ですが、新社会人だけでなく多くの人の参考になれば幸いです。
比較的長文になって掘り下げていますので、時間のない方はブックマークしてゆっくり読んでいただければと思います。
2022年の長期休暇の過ごし方ランキング(社会人の独身男女497人)
まず、長期休暇をみなさんはどのように過ごしているのでしょうか?
株式会社ビズヒッツさんが2022年に行ったアンケートによると以下の通りです。
調査概要
調査対象:社会人の独身男女
調査期間:2022年8月22日~24日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:497人(女性302人/男性195人)
回答者の年代:10代 0.8%/20代 35.6%/30代 37.1%/40代 18.5%/50代 6.8%/60代以上 1.2%調査結果サマリー
【休みの日の過ごし方ランキング】社会人の独身男女497人アンケート調査 社会人の休日の過ごし方に関する意識調査 Biz Hits
・休みの日の過ごし方1位は「映画・テレビ・動画を観る」
・休みの日は一人で過ごす人が最も多い
・後悔してしまう休日の過ごし方1位は「寝すぎる」
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000041309.html
コロナ禍であったことも影響していますが、ひとり自宅でゆっくりと過ごす方が多かったようです。
お家で寝すぎてしまったという後悔が多いようで、連休を有意義に過ごせなかったと後悔している人が多そうです。
新社会人、はじめての大型連休どう過ごす?
特に新社会人の人は、GWが入社して初めての長期休暇ですね。
入社の1ヶ月は
環境の変化から、心身ともに疲れがきて余裕がない人
新しいことばかりであっという間に過ぎてしまった人
さまざまいるのではないでしょうか?
そんな新社会人の方には特に長期休暇の過ごし方を早めに身につけるのが実は大変重要なことです。
連休後は決まって、仕事に行くのが憂鬱になったり酷い場合ではうつ病、出社できない、退職してしまうなんて状況にもなりかねません!
もしかしたら、五月病??
五月病とは、心身ともに大きな負荷がかかり脳がうまく働かなくなった状態のことです。医学的には「適応障がい」「抑うつ状態」と診断されます。 主に年度はじめの4月に環境が目まぐるしく変わるイベントがたくさんあります。入社や昇進、進学などからくるストレスが原因で起こることが多いです。
会社で”休み方”までは教えてくれない
まず前提として自分で動き出さないと始まりません。親切な先輩に出会えばよいですが、基本的に「休み方」は自分自身で身につけなければならない必須スキルです。
受け身な”学生”を卒業しよう
新入社員によくありがちな誤解、それは「会社は学校ではない」ということ。
いきなり説教がましくなってしまいましたが、休日の休み方も能動的に自分で考えていかないと後々困ってしまうよ、ということです。
仕事の経験がなく今まで学生だったので、無意識に「教えてもらう」のが当たり前になっているかもしれません。
日本は義務教育制度や支援制度があったり、学費は親が払っているので感覚が薄くなるのは仕方ありません。
しかし本来、人に何かしてもらうには”対価”を払わないといけません。
教える人はノウハウや労力を割くので、教えてもらう人は相応の対価を払うのは当然です。
しかし新入社員ははじめ、会社からの研修を数ヶ月受けて給料をもらうこともあります。
仕事=付加価値を生み出すことを自身はしていないのですから、研修を受けて給料をもらうことは本来おかしいのです。
ではなぜ給料が発生しているか。
新入社員に、のちのちより多くの付加価値を「後払い」してもらうためです。
会社は、あなたたちの将来の付加価値を信頼して先行投資しているに過ぎません・
もちろんその研修にも「後払い」で対価を支払うことになります。
価値と価値の交換、それが社会経済、ビジネスの基本的な考え方です。
したがって、身近な上司や先輩から「全然教えてくれない」と不満を抱くのはビジネス上は少しずれています。業務上教えてもらわないと知り得ない必須のことなど例外はもちろんありますが。
社会常識やマナーましてや休日の過ごし方なんて、相手や会社にメリットがあることを示せなければ教えてなどくれないのです。
連休明けに、気持ちよく出社できるために”自己防衛”しよう
成人、社会人になった瞬間、未成年や学生のころにはない責任とともに自由を突然手にします。
戸惑う方も多いとともに、社会という同じ土俵に立たされて思わぬ理不尽なことに見舞われることもあると思います。
そこで社会人として真っ先に身につけてほしいのが「自己防衛」のスキルです。
なぜ”病んでしまう”のか
なぜ自己防衛のスキルが重要なのか?それはストレス耐性ともいえますが、その本質である膨れ上がる自分の「正解」とのジレンマと本格的に戦うことになるからです。
新社会人でなくても長年これを意識していないがために苦しんでるひとも多いです。
社会人となって仕事の現場に身を置くとなかなか「正解」に出会えません。
それを経験によって補完するのですが、経験が浅い場合には判断材料が足りないため混乱し、叱られたり悩んだりというストレスが蓄積していきます。
勉学とちがい絶対の答えがないのはもちろんのこと、仕事では立場や状況、雰囲気、時期など変化し続けるTPOに対する「正解」はそのつど違うのです。
むしろ多くの不正解や失敗に打ちのめされることもしばしば。先回りして対処すれば良いですが、変化の速度に追いつけず余裕がなくなって目の前に精一杯になるでしょう。
そこで長期休暇という、しばらく仕事から離れることができ余裕がつくれるタイミングで身につけるのが自己防衛のスキルです!
働く意味に悩んだら
そもそも、なんでこんな辛い思いをしてまで働かなきゃいけないんだっけ?と悩んでいる方へ。
「なぜ働かなきゃいけないのか」「働く」とはなんなのか?その本質と人生が少しラクになるライフハックをまとめました。ひとりでモヤモヤせず、悩みの本質はゆっくり消化していきましょう。
こちらも合わせてご覧いただけると幸いです。
長期休暇の過ごし方ストレスに負けない「こころを守るスキル」を身につける
まずは概念的なことです、具体的な過ごし方は後述しますね。
長期休暇の過ごし方はいたってシンプルです。
はじめにひとつ、決めましょう!やることでもいいですし、やらないことでもいいです。
そして出来てもできなくても自分に許可を出しましょう。
決定+全肯定です!これを筆者は自己防衛『自分のこころを守るスキル』と呼んでいます。
人間はたとえポジティブなことであっても選択肢があるとストレスを感じる生き物です。
迷っている状態が実は休息には大敵です。なのでまずはなんでもいいので決めてしまいます。小さな予定を立てる、計画するといってもいいでしょうか。
実は多いのが、連休中に今日はどうしようかと悩んでモヤモヤしてなにもできなかった、という後悔から生じるストレスや疲れです。なにもしてないのに疲れが取れない…というのはこれが原因かも。
GWはがんばらない、だらだら過ごす。それでいいんだと自分に許可を出す、それでかまいません。
別に”だらだら”してもいいんです!
重要なのは自分で決めて・自分が納得しているということ。
だらだらしかできない、それは心身ともに休みたいというサイン。
「なんかしたいなあ」とか「○○してみたいな」という気持ちが出てきたら行動すればいいんです。
しだいに自己肯定感や自分を愛することができるので、それが外部の刺激からのバリアになっていきます。
「なにかしなきゃ」という”べき思考”は危険!リセット法でありのままでいるために
過去に私自身、連休以降出社したものの病んでしまい、休職・退職した部下や後輩を多くみています。
経験則ではありますが、その人たちに共通する一つとして「やらなきゃ」と口癖で”べき”思考が多かったように思います。いわゆる真面目な性格の方。
真面目であるがために自分の「したい」という感情を押し殺し続け、人一倍ストレスを抱えます。
なぜ”べき思考”がそんなに危険なのか
べき思考は「認知の歪み」「認知バイアス」の一つでもあります。
過剰な○○すべきという考え方は、他の考え方や可能性を見失うことにもなります。
頑固になって他人の考え方を否定してしまい、人間関係の悪化にも発展しかねません。
もちろん仕事で自分の業務や立場、義務を果たすことは重要です。
仕事で自分のやりたいことをただ優先するのは御法度です。
しかし、入社するとき「この仕事をしていきたい」や「お金貯めて〇〇したい」
といった目的や感情・欲求はあったはずです。
目の前の仕事に追われると、自分自身の心から「したいこと」や夢・目標、欲求を見失います。
思い描いていた「したいこと」と現状の自分がかけ離れてしまっていると、深層心理で”ブレーキ”がかかります。
実はその仕事の先に「したいこと」が待っていて、ちゃんと繋がっているとしても理解していないと意味がありません。
自分がそのことを認識し納得していないとジレンマや矛盾を抱え続けることになります。
時として自分でも気づいていないジレンマ・違和感が脳を壊すほどのストレスに膨れ上がっていくのです。
”べき思考”を続けるとそこジレンマに耐えきれず最悪、心を壊してしまいます。
すこし余談にはなりますが、自分の「正しいこと」と相手の「正しいこと」は違うこともありますし、どちらも正しいということも多くあります。
極論、宗教戦争などといった大きな争いの元凶もお互いの正しさのぶつかり合いが原因です。
争いはべき思考のぶつかり合いで、起こることも多々あるのです。
シンプルな解決法を連休に実践するだけ!
それでは一体、どうしたら良いのか?
先述の『こころを守るスキル』と似ていますが、
より継続的に自分の”うちがわ”との対話を地道に続けることです。
言いかえれば、①自分の現状「本当に望んでる、思っていること」を把握し
②こうなりたいというゴールを再認識することです。
しかし把握するといっても、自分の思っていることを知るのは実はそんなに簡単ではありません。
なぜなら、かならずといっていいほど他人の想いが邪魔をしてくるからです。
両親や友人、上司、先輩、嫌いな人、有名人、本、動画、SNS…こう言ってる、褒められた、叱られた、期待や忠告、暴言などなど他者の言動や想いがノイズとなって自分の本当の心の声に耳を傾ける障害になります。
したがって、〇〇と思うのは本心で願っていることなのか、それとも誰かが言ってたからなのか
面倒ですが、湧き出る”べき思考”をひとつひとつ自問自答する時間が必要です。
実践するタイミングは、自分の口から「〇〇しなきゃ」と出たときです。
そして私は〇〇しなきゃ、〇〇すべきを
〇〇したい、私は〇〇する、ほかの誰でもない私のために生きる
に変換することで自分の内面との調和が取れジレンマに苦しむことが少なくなります。
そして、休日の過ごし方に悩んでいる大きな原因のひとつがこのジレンマでもあります。ジレンマが解消されれば、突然できた休日でもこころからやりたい事が自然と出てきやすいでしょう。
以上のように、GWなどの長期休暇や連休にたっぷりの時間を使って自分を見直してみてはいかがでしょうか?
GWの過ごし方・実践編
考えてみたけど、具体的にどんなことをしたら良いか分からない、どんなことがあるのか知りたいという方のためにいくつかオススメの過ごし方をご紹介します!
あらゆる他サイトさんが紹介していますので、いくつかチェックするのも良いと思います。
まずはセルフメンテナンス
先述のように自分のしたいことを自問自答すること以外にも
自分の身体のメンテナンス、栄養、食べるものの見直し
仕事道具のメンテ、生活用品の買い出し、など身の回りを万全にしておきましょう!
イメージとしては「自分の牙を研ぐ」。
武道でも心技体を整えることを重要視しますし、健全な精神は健全な肉体に宿る、ともいわれますね。
欧米では肥満体型のひとはビジネス界において「自己管理ができていない」と仕事の評価にも影響するとききます。
連休明けの仕事はじめには、憂鬱さや気の緩みが解消され、適度なコンディションを維持できるでしょう!
むしろ連休で準備したことが活かせる!と楽しい気持ちになりモチベーションもアップするおまけ付きです!
連休前に準備できること
この連休は、なにか自分磨きをしたい!と意識の高いひともいらっしゃるでしょう。
そんな方には、インプットとアウトプットのPDCAをおすすめします。
べつに仕事に関することでなくてかまいません。
むしろ、簡単なこと興味のあることがいいです。
目的としては計画、実行、見直し、改善のクセづけと成功体験をつけること。
それが身につけば仕事にもアクシデントにもあらゆる応用が可能となります。
スキルアップで、連休明けのみんなと差をつける!
差をつけるためにすることでおすすめなのが「読書」です。
紙の本でも電子書籍でもオーディオブックでも構いません。
ありきたりではありますが、実は日本人で1年間に1冊以上読書していない人は約半数。
文化庁の調査によると、本を読まない人の割合は47.5%で、およそ半数の人が本を読んでいないのが現状です。
つまり、読書をするだけで半数の人と差をつけられるのです!
こんなコスパの良いのはなかなかありません。
思いっきりエンジョイ!遊びも勉強のうち
- 朝:モーニング、カフェを満喫
- スーパー銭湯、サウナ”サ活”
- 旅行じゃなくてもホテルステイ
- エステ、マッサージ
- 動物園、アニマルカフェで癒される
- ボードゲームカフェ
- 大自然アスレチック施設
- プラネタリウム、博物館
- 釣り堀
- 昼から立ち飲み、飲み歩き
- 交流会に参加する
- 模型、ハンドメイド、DIY
- シンプルに散歩して近所に詳しくなる
- スイーツ作り、得意料理を身につける
- Google mapやGoogle Earthで妄想旅行
- オンラインゲームで友人探し
- 一日中、ショッピングモールを満喫
- 植物を買って育てる、土を触る
- 気に入った絵画を探してみる
- 電子書籍であらゆる場所で読書
さいごに
しつこいようですが、長期休暇の過ごし方でまず一番やってほしいのが「自分との対話」。自分の基礎であり人生の最終目標でもあります。
自分の心と身体、心技体の足並みが揃うことで余裕ができて仕事もプライベートも充実していくのが体感できると思います。少しずつでもいいので実践してみてくださいね!
今後もなにかみなさんに参考になるようなことがあれば追記していきます。飛ばし読みでもいいので見ていただけると嬉しいです。