全盲捜査官は実在!でも実際は可能?銃撃てる?日本の警官になれるか

ドラマ
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ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」とは

2023年4月23日から放送スタートした日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』
福山雅治さんと大泉洋さんの意外な主演の組み合わせに加えて豪華な俳優陣が数々出演しいま期待されているドラマですね!

ストーリーとしては、全盲のFBI捜査官・皆実広見(福山雅治)と、警視庁の刑事・護道心太朗(大泉洋)がバディを組んで、難事件を解決するというもの。

さらに、第2話では、全盲役の福山さんが銃を正確に撃つ、というかっこいいシーンまで!

まずストーリーをみて思うのが、全盲で本当に捜査できるの?
銃まで打つなんてフィクションすぎないか、と疑うひとも多いと思います。

そこで、ドラマ原作や捜査官や警察官で実在のモデルはいるのか?
海外と日本の違いやドラマの内容や脚本家
見えていなくても正確に銃は打てるのか調べました。

「ラストマン」ってどういう意味?由来は?

全盲のFBI(米連邦捜査局)捜査官・皆実広見(福山雅治)さんは
どんな難事件も必ず最後に解決させることから“ラストマン”と呼ばれていました。

このことから、ドラマの題名は「ラストマン」となります。

漫画やドラマ、小説の原作はないオリジナルストーリーのドラマ

ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」は、黒岩勉さんのオリジナル作品です。

同じタイトルの漫画に
江川達也先生の変身ヒーローアクション漫画『ラストマン』
二宮裕次先生のバスケ漫画『LASTMAN-ラストマン-』
海外コミックの『Y: ザ・ラスト・マン』
がありますが、同じだけで全く関係ありません。

韓国ドラマや海外ドラマのリメイクでもありません。

脚本家・黒岩勉は数々の名作の生みの親

ラストマンの脚本は、凄腕の脚本家・黒岩勉(くろいわ つとむ)さんが担当しています。
以下のような過去に話題となった、様々なミステリーやサスペンスを手掛けています。

今回の「ラストマン」はオリジナルストーリーということもあり、黒岩さんの”色”が強く出るドラマになるかと思いますので、周りからの注目度も高いドラマです!

【主な作品】
・謎解きはディナーのあとで(フジテレビ)
・ストロベリーナイト(フジテレビ)
・グランメゾン東京(TBS)
・TOKYO MER〜走る緊急救命室〜(TBS)
・マイファミリー(TBS)

全盲の捜査官、警察官のモデルは実在する?

福山さん演じるFBI捜査官の皆実広見は、視力に障がいを持っているものの
「ラストマン」と称されるほどの凄腕捜査官です。

果たして本当にそんなスーパー捜査官はいるのでしょうか??

「全盲の捜査官」はベルギーに実在した!

なんとベルギー警察には、1人ではなく、複数人の捜査官が実在しました!

超人的な聴覚で捜査、盲目の6名からなる警察官チームです。
まだチームが発足して月日は経っていないですが、早くも多くの実績を出しているとか!!

主にその特殊捜査チームでは
ダイヤルトーンから電話番号を特定したり
声の反響から居場所を絞り込んだりといった分析を行ないます。

ドラマ作中でも、反響音で瞬時に居場所や状況を特定するシーンがありましたね!

その捜査チームでも特に注目なのが、「Sacha Van Loo」さんという男性捜査官。
視力がないぶん、驚異的な聴覚の持ち主で「スーパーヒーロー」だとみんなから頼られています。

オフィスには射撃訓練で彼が穴だらけにした紙を飾ってあるそうで、指導のもと訓練を受けたがやはりダメだった、という自分の限界・不得意分野もあることを戒めるためのものだそう。
またVan Looさんは、独学でセルビア・クロアチア語を習得するほど語学が堪能。

しかし残念なことに、銃の携行や逮捕は許可されていないそうです。
やはり、ドラマ作中のようにはいかないようです…

なお、Van Looさんには作中で福山さんがつけていたような”音声で情報を与えてくれるGPS装置”が支給されているそう。
あの機械は実際に使われているのですね!

四肢マヒ、聴覚障害の捜査官も実在する

洋画には、「共生」をテーマとした刑事・警察作品が多くあります。
障がい者と健常者が対等なパートナーとして活躍するストーリーです。

四肢マヒの天才科学捜査官が登場する大ヒット映画・小説・ドラマの『リンカーン・ライムシリーズ』。

聴覚障がい者の女性捜査官が活躍するドラマ『F.B.EYE!!相棒犬リーと女性捜査官スーの感動!事件簿』も実話に基づいたストーリーでこちらも大ヒットしました!

自由の国・アメリカでは「共生」の理念のもと、身体障害者が活躍する実社会を目指していますね。

福山雅治のように、全盲でほんとに銃は撃てるの?

アメリカの一部地域では、所持自体は可能

視覚障害の場合、アメリカにおいても銃所持の許可を与えられないことが多いです。
しかし、アイオワ州やウィスコンシン州では、視覚障害があるからといって銃所持の許可がとれる場合もあるそうです。
実際に銃を所持している視覚障害者や、視覚障害者に銃の打ち方を教える場所があるとか。

やはり、銃社会のアメリカにおいては護身として欠かせないものとなっているのでしょうか。

以上のことから、事件を捜査するFBI捜査官で能力が抜きん出て高い場合は、銃を所持・使用することができる可能性が高いですね。

残念ながら、全盲で日本の警察官にはなれない

残念ですが、全盲の障害を持つ場合、日本の警察官にはなれません。
というのも、警察官の採用試験を受ける条件に引っかかってしまうからです。
身体基準として

警察官としての職務執行に支障がないこと。 
裸眼視力が両眼とも0.6以上。
もしくは両眼とも裸眼視力がおおむね0.1以上で矯正視力が1.0以上であること。

というのがあります。

いろいろと現実ばなれしているストーリーのドラマなのは否めませんが、今後のさらなる技術の進歩や時代背景の変化で、身体障害を持つ方の活躍の場が拡がるといいですね。

最後に、やっぱり福山雅治はカッコいい!!
これからもさらなるご活躍を応援しています。