ツイッタートレンド、羽鳥慎一のモーニングショーでもトピックに
テレビ朝日系、朝の情報番組「モーニングショー」12/12放送回にて
年賀状の内容に相手が不快に思う”年賀状マウント”という現象について特集されました。
海外旅行の写真やパスポートのスタンプを年賀状に用いたり、
子どもの写真を敷き詰めた年賀状、
優秀な大学に入学したことが分かる写真。
これらを送られて、「マウント」と受け取られることがあるとの例を番組では紹介。
年賀状マウントについて番組内でも次のようなやりとりがなされ、賛否が分かれました。
全然わかんない。
「入学式のを見たら、うれしかったんだろうな」「旅行の写真が見たら、楽しい旅行したんだな」「子どもの写真みたら幸せな家族だったな、いい一年だったな」と単純に受け取ればよい
コメンテーターの石原良純さんはマウントという受け取り方をする人にあきれ顔。
思い返してマウントを取られたと感じるのが理解できないとコメント。
それに対して同じくコメンテーターのニューヨーク州弁護士の山口真由さんは
学生時代に付き合ったボーイフレンドから社会人になって一度も連絡を取っていなかった年賀状が届いた。「結婚しました」とウエディングドレスの花嫁が付いた写真での結婚報告を兼ねた年賀状が実家に「バーンって届いた」ということがあったそうで
本当にいやだった
石原が理解できないのは「良純さんが幸せだから」
「わたしたちはみんなそれぞれ不幸を抱えていて『ウッ』ってのがあるんです」
そして放送後、12/12のツイッターでは「年賀状マウント」がトレンド入り。
「別に近況報告でしょ」
「それぐらいでマウントを感じるの、ほんとに友達か?」
「人の幸せのお裾分けを喜ぶのではなく『マウントされた』と感じるなんて」
「マジでめんどくさすぎる」
「去年の思い出の写真を入れるのは自然じゃない?」とネット上で議論が白熱しています。
散見するつぶやきを見るとどうやら
「年賀状マウント」は受け取り手の問題だ、とする意見の方がが多いようですね。
「年賀状マウント」とは
おさらいですが「マウント」とは
相手よりもポジションが上であると優位性を認識させるための言動です。
もともとは、集団行動を行う動物のグループ間において秩序を保つためのマウンティング行為から派生したものです。
昔にもそういった現象があったかと思いますが、
昨今「マウント」という概念の普及とともに問題の是非が議論されるようになってきました。
場合によっては学内やママ友の人間関係において「カースト」といった集団のなかで格差や上下をつける現象に発展していきます。
主に会話中に問題にされることが多いですが、今回はこと「年賀状」についてのマウントです。
マウントを感じる側の心情
わざと自分の優位性や権力、時にはリーダーシップのための権威づけを目的として行う人もいます。
しかし、無意識にマウントを取ってしまう場合も多くあります。
あなたも私ももしかしたら、悪気がなくても知らない間に相手に不快感を与えているかもしれません。
年賀状マウントで関係悪化にならないための注意点
親しい間柄ならまだしも、取引先や仕事関係など年賀状の特質上、様々な関係性の送り先があります。
お互いの関係性や相手のことがうまくわかっていないと「年賀状マウント」として不穏になったり、関係性が悪化してしまいます。
面倒に感じるかもしれませんが、せっかく労力を割いて送った年賀状を無駄にしないためにも注意するに越したことはないでしょう。1年の初めですから、快くはじめたいですよね!
そこで、年賀状マウントにならないための注意点をまとめてみました。
子どもの「可愛い」自慢になっていないか
例)子どものいない相手に自身の子ども写真敷き詰めた年賀状
学歴自慢
例)有名大学名のわかる入学式の子どもの写真をつけた年賀状
高所得自慢
例)海外など優雅な旅行先で撮った写真
最近の年賀状離れ
そもそもなぜ年賀状を送るのか
昔から日本では、いわゆる「挨拶回り」という風習がありました。
新しい年を迎える際に、お世話になった方や親しい方に挨拶をして回る習慣です。
今でも、仕事の取引先に新年には挨拶まわりの営業を行う企業も多くあります。
遠方に住んでいるなど、何らかの理由で直接の挨拶が難しい場合、
代わりに書面で挨拶をする必要が出てきます。これが年賀状の始まりと言われています。
年賀状じまい、終活年賀状
ここ数年では、いわゆる「終活年賀状」の注文が増えている、という報道もありました。
終活年賀状とは、これで年賀状を送るのは最後とします、と記す年賀状のことです。
「年賀状は終了いたしますが、おつき合いはこれまでと変わりなくお願いいたします」などと記すことが多いようです。
毎年、年末の忙しい時期に用意しなければならず、年賀状を送ることが負担だからやめていこうとする風潮もあるようです。
SNS上では「忘年会スルー」と言ったワードが使われていたり
ここ数十年でスマホなどめまぐるしい通信機器が発達、普及したことで
いわゆる人とのアナログなコミュニケーションを避ける傾向にあります。
そんな状況に嘆きの声を上げる方々もいますが、時代の流れによる慣習が淘汰される過程なのかもしれません。
「年賀状やめたい!」最近の年賀状事情、年賀状に代わるもの
出し忘れても大丈夫!寒中お見舞い、余寒お見舞い
とはいえ、新年にポストに投函されている年賀状があると内心嬉しくなると同時に、お返事を返さなきゃ!という複雑な心境になるもの。。
そこで、年賀状に代わるものとして「寒中お見舞い」を送る方法もあるようです。
結局、年賀状と手間は同じじゃないか、と思われるかもしれません。
しかし、寒中お見舞いは喪中などを気にする必要や、年末年始に送らなければいけないといったことはありません。
年賀状の返事を出すのをすっかり忘れていた!どうしよう…と焦る必要もありません。
寒中見舞いはがきとは、寒くて体調を崩しがちな冬の時期に相手の健康を気遣うための季節の挨拶状のことで誰でも送ることができます。
送る時期としては1月8日から2月3日(=立春の前日=節分)。
年賀状を出す期間の元旦から7日までは避ける傾向にありますので、年賀状の返信としてもお正月にゆっくりした後に1枚ずつ丁寧に向き合うことができます!
ちなみに季節の挨拶状は、日本の四季に合わせていつでも送ることができます。
日本の四季はそれぞれ6等分され、二十四節気とされています。約ひと月を2分割していますね。
例えば1月の二十四節気は「小寒(2022年1月5日)」と「大寒(2022年1月20日)」。
次の2月「立春(2022年2月4日)」から春の節気になりますので、寒中は1月5日〜2月3日の節分までの期間を指します。
もしも、寒中お見舞いの時期を逃してしまった!としても、余寒お見舞いとして挨拶状を出すことができます。「暦では春がきましたがまだまだ寒さが残りますね、お身体にお気をつけください」という内容のものですね。
といったように、日本の四季に合わせることで、礼節上は年賀状に限らず比較的自由なタイミングで相手にハガキを送ることができます。