番組「マツコの知らない世界」、7月26日(火)の放送「絶景洞窟の世界」において
洞窟探検家の吉田勝次(よしだかつじ)さんが出演、密着取材されていました。
吉田勝次さんとは、未踏の洞窟ばかりに狙いを定める洞窟ハンターの異名を持つ探検家ですが
公私ともにどんな人なのか掘り下げていきます。
吉田勝次のここが凄い
- 本名: 吉田勝次(よしだかつじ)
- 生年月日: 1966年12月19年(2022年7月時点;55歳)
- 出身地:大阪府
- 特技:少林寺拳法5段、スキューバダイビング、アマチュア無線技士、発破技師、土木施工管理技士、建設機械施工管理技士 空手、キックボクシング、テコンドー、柔道 等
吉田勝次さんとは、未踏の洞窟ばかりに狙いを定める洞窟ハンターの異名を持つ探検家です。
「マツコの知らない世界」のほか「クレイジージャーニー」などにも出演しています。
吉田さんの撮影する洞窟写真は美しくて、神秘的で
それでいて命が吸い込まれるような怖さ、や危なげな異界の魅力があります。
吉田さんは洞窟探検とその準備に一年のうち三分の一を費やすそうで
今までに世界30カ国・1000箇所以上の洞窟に潜り、人生を洞窟探検に捧げてきました。
「洞窟ばか~すきあらば前人未踏の洞窟探検~ (扶桑社新書)」といった
洞窟関連の著書も出版しています。
本業は愛知県にある建設会社「有限会社 勝建」の社長
吉田さんは、何を隠そう愛知県一宮市の有限会社勝建という建設会社の社長さんです。
21歳の時に起業し、主な収入は建設業から得ていますが
洞窟探検も会社の事業として行なっていて
・世界の秘境や山岳、洞窟のガイド
・撮影機器や特殊周辺機器のレンタル
・撮影班・共演者のトレーニング
など様々なサポートを行うそうです
ほかには洞窟探検に熱中したことをきっかけに
1996年には仲間とともに「Japan Exploration Team」(日本探検チーム、略称J.E.T)を結成し
2011年1月には一般社団法人「日本ケイビング協会(Japan Caving Association)」(現在の日本ケイビング連盟)を設立し、洞窟探検のガイドやテレビ撮影のガイド・サポート、洞窟ガイド及びレスキューの育成活動、洞窟に関する学術調査などの活動を開始します。
そんな吉田さんの職業や肩書きをまとめると以下のような形になります。
- 地球探検者(有)勝建探検事業部代表取締役
- 一般社団法人日本ケイビング連盟会長
- Japan Exploration Team(日本探検チーム、略称J.E.T)代表
- National Speleological Society 会員
- NPO法人日本火山洞窟学会会員
- 日本洞窟学会会員
洞窟ハンターで、大家族のお父さん
吉田勝次さんは既婚者です。
子供は6人、孫も4人もいるそうで子沢山の大家族、ビックダディだったようですね。
吉田さんのTwitterなどでがかなりの頻度で国内外へ探検に出ているようなので
家族としては危険な探検に身を晒している吉田さんへの心配は尽きないでしょう。
洞窟ハンターなのに、実はいまも高所恐怖症
中学生のときは、かなり重症で
歩道橋とか、立って歩いて渡れないくらいヤバかったそうです。
にわかに信じ難い話ですが
大人になったいまも高所恐怖症が治ることもなく
いまも高所恐怖症のまま険しい岩山をよじ登ったり
何百メートルもの縦穴を降りたりしてるそうです。
狭い所や高所は苦手で「洞窟の中では一刻も早く外に出たいという気持ちしかない」と公言しているほどです。
しかし、探検家をやる上で
「恐怖心」ってむしろすごく大事なもの。
恐怖心には「リスクマネジメント」が含まれてるといいます。
何をするにも慎重になり
ロープの結び目を他人任せにしないで
いちいち自分の目で確認したりすること。
絶対に帰ってくるっていう、生きるという意思の源になっているのですね。
洞窟探検でもっとも危険なのは「潜水」だそうですが
みんなが尻込みして行けないところでも吉田さんは時間をかけ、何回も回数をかけてトライ。
この方法がダメならあの方法というように、試行錯誤を繰り返すことで恐怖心を抑え込んでいるとか。
洞窟探検のきっかけはキャンプ雑誌「BE-PAL」
吉田さんが洞窟探検の世界に入ったきっかけはキャンプ雑誌「BE-PAL」だったとか。
社会人山岳会に入って5年ほど登山をしていました。
ある日ビーパルをぱらぱら眺めていたら、洞窟探検が特集されており
「これだ!」と直感しそこに載っていた、浜松のケイビングクラブを訪ね
洞窟探検に連れて行ってもらい、その体験から「おれが求めていたのはこれだ!」と
洞窟探検を一生やり続けたいと思ったそうです。
なぜ洞窟探検を続けるのか
未開の地に足を踏み入れるということは
考古学、生物学、古生物学、人類学、地質学、古気候学
地球上の水の流れを研究する水文学(すいもんがく)など
様々な学問にとって、重要な研究材料となります。
たとえば、少し掘ったら遺跡になっていたり
洞窟の入り口が南向きで広かったら昔に人が住んでいた跡があったり
光のない環境に適応して進化した、目のない生き物が棲んでいたり
太古に絶滅した生き物の化石が残っていたり…
もちろん、学術研究のためということもありますが
吉田さんを危険な未開の洞窟に駆り立てるのはシンプルに
「見・た・い!」という純粋な好奇心だといいます。
「この水の向こうには、どんな世界が広がってるんだろう?見てみたい!!」
いまも昔もその気持ちは変わらないそうです。
探検家として数々の大怪我
洞窟探検において、最も危険なのが水中への潜水。
そして水中の次に危ないのが「縦穴」だそうです。
洞窟といえば横穴のイメージがありますが、縦穴も当然あります。
文字通り頼みの綱ロープが切れてしまい真っ暗な穴底へ何度も落下したといいます。
洞窟探検を始めてすぐには、ロープを誤って離してしまい15メートルほど落下、落ちた先の尖った岩が背中に突き刺さり血まみれになったそう。
最も大きなけがは
ある縦穴を300メートルほど降りたときのこと。
100メートル上にいた仲間があやまって、石を落としてしまい
それがヘルメットに当たってから、吉田さんの肩に衝突!
骨折だけでなく半身が痺れて動けなくなってしまい、地上300メートルで宙ぶらりん状態。。。
なんとその後、30時間以上かけて片手だけで300メートル上がりきったそうです。