第六の習慣・シナジーを創り出す
(Habit 6 Synergize)
「これから何が起こっても左腕のこれが仲間の印だ」
シナジーとは、1+1=♾ ということです。
別の言い方だと、全体の合計は個々の部分の総和よりも大きくなるということです。
シナジーは、
(1)高い「信頼残高」
(2)Win-Winを考える姿勢
(3)まず相手を理解しようとする努力
これらがあいまって、シナジーを創り出す理想的な環境ができあがります。
各部分の関係自体が一つの「部分」として存在し、触媒の役割を果たす。
それが、人に力を与え、人々の力を一つにまとめるうえで、もっとも重要な働きをするのです。
シナジーを創り出すコミュニケーションでは、
相互がそれぞれ出す最初の案よりも良い、第3の案を生み出すことができます。
互いの違いを尊重することがシナジーの本質です。
違いを受け入れ、尊重する為には、お互いが「自立」していることが必須です。
一見矛盾しているように聞こえますが、お互いが自立しているからこそ
他者を知的・感情的・心理的に違う存在として尊重できるようになるのです。
第七の習慣・刃を研ぐ
(Habit 7 Sharpen the Saw)
「2年後に!シャボンディ諸島で!」
イワンコフ「奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りてこない!奇跡なめんじゃないわよ!」
他の6つの習慣を果たすために最も重要な「あなた自身」の価値を維持し高めていくための習慣です。
具体的には、あなたという人間をつくっている四つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)の刃を研ぐこと。
肉体的側面
自分の肉体に効果的に気を配り、大切にすること。
体に良いものを食べ、十分な休養をとってリラックスし、定期的に運動する。
精神的側面:あなたの核であり、価値観を守り抜こうとする意志
極めて個人的な部分で、人によって全く異なります。
著者の場合は、毎日聖書を読み、祈り、瞑想することだそうです。
文学や音楽に没入する、雄大な自然との対話をすることで刃を研ぐ人もいるでしょう。
知的側面
継続的に学ぶこと、知性を磨き広げていく努力をすること
日頃から知識を吸収して知性を広げていこうと思ったら、優れた文学を読む習慣を身につける以外に方法はない、と著者は述べています。
社会・情緒
心の安定を得ること、つまり自分の生き方が正しい原則と価値観に一致するよう、誠実に生きていることです。著者はこれ以外に方法はなく、他の書籍でよく書かれているような自尊心は気の持ちようとかいうテクニック的な方法で心の安定は得られないとも述べています。