【ダンダダン】舞台は島根県へ”打ち出の小槌”と出雲大社、都市伝説との関係を考察

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漫画アニメ『ダンダダン』のストーリーが神越市から、島根県へ移りましたね。
小人化してしまったモモを元に戻すため、島根県・出雲に向かいます。

怪異や宇宙人とのバトルが繰り広げられる中で
島根県・出雲地方が舞台に登場することは大きな意味を持つと考えています!

この記事では

  • なぜ「打ち出の小槌」が出雲になるのか
  • なぜ新たな舞台に「島根」が選ばれたのか
  • 出雲大社や神話との関連
  • さらには都市伝説とのリンク   を考察していきます!
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モモを元に戻した「打ち出の小槌」と島根・出雲との関連

呪ごおりの影響で、小人化してしまったモモを、元に戻したのは
謎の集団が用いた「打ち出の小槌」でした。

なぜ、わざわざモモ達は、島根・出雲に向かう必要があったのでしょうか?

打ち出の小槌=大黒天

「打ち出の小槌」は、日本の民話でおなじみの 福の道具。
振れば財宝・食べ物・望みが出てくるとされます。

この小槌を持っている神様として有名なのが、まさに 大黒天(大国主と習合した神) です。

七福神の一柱として、米俵の上に立ち、大きな袋と打ち出の小槌を持つ姿が定番。

つまり、出雲大社に祀られる大国主大神は、後に「打ち出の小槌を持つ福神」として信仰されたわけです。

大黒天=大国主大神=出雲大社

出雲大社に祀られているのは 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ) です。

大国主は「国づくりの神」「縁結びの神」として知られていますが、

実は後世になると「大黒天(だいこくてん)」と習合しました。

• 大黒天 = インド由来の神(マハーカーラ)が仏教を通じて日本に伝わる

• 日本の大国主と「だいこく」の音が同じだったため、習合が進む

• その結果、大国主=大黒天=福神 として信仰されるようになった

なぜ「島根県」が舞台なのか?

島根は「神話の国」と呼ばれる土地柄です。

古事記・日本書紀に記された物語の多くが出雲地方で始まるほか
日本文化の原点ともいえる伝承が多く残されています。


『ダンダダン』の「怪異や幽霊、UMAとの遭遇」と
この出雲の持つ「異界との交差点」という性質と非常に相性が良いと思いませんか。

例えば…

• 神話 → 八岐大蛇、黄泉の国

• 妖怪 → 河童、天狗、人魚

• 都市伝説 → 口裂け女

• オカルト → UFO伝説  など

つまり、島根はオカルト要素が凝縮された土地。
『ダンダダン』の舞台に選ばれるのは必然といえるでしょう!

島根・出雲大社と「神集い」

出雲大社は縁結びの神・大国主大神を祀り
日本中の神々が集まる「神在月(かみありづき)」で有名です。

• 全国の八百万の神々が出雲に集まる

• 他地域では「神無月」と呼ばれるが、出雲だけ「神在月」

• 神々が人間や異界の存在を結びつける場

『ダンダダン』に登場する宇宙人や怪異の「集い」も、この伝承を下敷きにしている可能性があります。

つまり、出雲大社は単なる舞台ではなく、異界と現世を結ぶ象徴的な場所なのです。

日本神話とダンダダンが密接に関係する

黄泉比良坂(よもつひらさか)

島根の出雲地方には「黄泉比良坂」と呼ばれる場所が実在し、死者の国=黄泉へと続く入口とされています。

イザナギが亡き妻イザナミを追って黄泉に行き、逃げ帰る神話は有名です。

この伝説は『ダンダダン』における「怪異の世界」との境界を連想させます。怪異や宇宙人が現れる背景に、この「異界の門」のイメージが重なっているのではないでしょうか。

八岐大蛇(やまたのおろち)

出雲神話の象徴といえば八岐大蛇。スサノオが退治した巨大な蛇の怪物です。

• 八つの頭と八つの尾を持つ

• 斐伊川を赤く染めるほどの大蛇

• スサノオが退治したとき、その尾から草薙の剣が現れた

八岐大蛇は「災厄」「怪異の象徴」として描かれ、『ダンダダン』に登場する怪物的存在と重なります。
大蛇のような巨大怪異や、宇宙的存在が出雲を舞台に現れるのは、まさに神話とのシンクロです。

島根県の都市伝説と怪異

実は、「口裂け女」の発祥 説

1970年代後半に全国を震撼させた口裂け女。その最初の目撃談が「山陰地方(島根・鳥取)」にあったとされます。

『ダンダダン』でも口裂け女は主要な怪異として登場。舞台を島根に置くことで、都市伝説の源流と物語がリンクする構図となっています。

河童・天狗・人魚

• 河童:宍道湖や斐伊川で目撃談あり

• 天狗:山岳信仰とともに語られる伝承

• 人魚:隠岐諸島では、人魚の肉を食べて不老不死になった話が残る

これらの伝承は「人ならざるものがすぐそばにいる」という出雲の世界観を形づくり、『ダンダダン』の怪異群像と重なります。

UFO伝説

隠岐諸島や日本海沿岸は「UFO多発地帯」として知られています。

古来から「空に光る物体」の記録があり、近年も目撃談が絶えません。

『ダンダダン』における宇宙人の登場は、こうした現実のUFO伝説を物語に取り込んだものと考えられます。

日本各地との比較

日本各地には怪異や都市伝説の舞台があります。

• 岐阜県・口裂け女伝説:岐阜の小学校から広まったとも言われる

• 青森県・恐山:死者の国と交信する「イタコ」の存在

• 富士山周辺:UFO・異界の入り口とされる説

しかし、出雲ほど「神話」「妖怪」「都市伝説」「UFO」がすべて重なる土地は珍しい。

だからこそ『ダンダダン』は島根を舞台に選んだのでしょうか。

出雲はあらゆる”境い目”の地

出雲は以下のように「境界の地」として、大きな存在感があります。

• 神と人間の境界(神在月)

• 生と死の境界(黄泉比良坂)

• 怪異と日常の境界(口裂け女・妖怪)

• 宇宙と地球の境界(UFO伝説)

『ダンダダン』の根幹テーマである「異界との遭遇」を象徴する舞台として、これ以上ふさわしい場所はないのです。

まとめ

• 島根県・出雲は神話と妖怪伝承の宝庫であり、物語に説得力を与えている

• 出雲大社は「神集い」の舞台であり、怪異や宇宙人とのリンクを象徴

• 黄泉比良坂や八岐大蛇など、神話的モチーフが『ダンダダン』の怪異と共鳴

• 口裂け女・河童・人魚・天狗・UFOなど都市伝説要素が豊富

• 出雲は「境界の地」として作品世界と深く結びついている

『ダンダダン』が島根を舞台に選んだのは偶然ではなく、日本のオカルト文化を凝縮した場所だからこそ。

今後の展開で、出雲大社を中心に「神」「怪異」「宇宙人」が一堂に会するシーンが描かれる可能性も十分にあります。

あなたは『ダンダダン・出雲編』をどう解釈しますか?

ぜひ意見をお寄せください!