「挟まってる中国人」の動画が多いのはなぜ?専門ch?中国の情報統制?中国出身モデル・梨衣名も力説、その真相とは

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2022/7/25月に放送の
「キセキの動画大集合!“神”映像グランプリ」にて
喋る猫や歌う猫、落下物の神回避映像、レスラーの長州力や武藤も驚く「激イタ映像」
サイクリング中のクマ撃退法などの映像に合わせて
中国全土で多発する「はさまる人たち」の爆笑動画が!

こういった貴重映像の特集番組には
今も昔も変わらず、たびたび見かけもはや恒例の”鉄板動画”って感じですよね。

しかし、ふと疑問に思うのが
日本では滅多に見かけない、「はさまる人」の動画が
中国になると、なぜこんなに多いのでしょうか?
そして、なぜそんな色んなところに挟まるのでしょうか?

驚きの理由について掘り下げてみました。

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本当に「挟まる」中国人が多い

なぜか中国ではとにかく人が隙間(すきま)に挟まるハプニングが多発します!
壁の隙間、鉄格子、洗濯機、ドアと床の隙間、、、

遊んでいるうちに少年の頭が柵に挟まったり
頭を洗濯機に突っ込んで抜けなくなってしまったり
泥酔した男性が小窓から頭が取れなくなったり…

こういった「挟まる人」に対し、中国人の方はどう思っているのでしょうか。

中国人モデルいわく「ヒーロー」になれるから?

中国出身のモデル・梨衣名さんが、バラエティ番組「指原カイワイズ」に出演。
中国で壁などに挟まれる人が多い理由を語りました。

梨衣名
梨衣名

挟まって救出されることによって、ヒーローになれるんですよ

梨衣名さんもいつかは「挟まるチャンネル」に出たいと思っていたそうで、

梨衣名
梨衣名

小さいときに、いろんな鉄格子へ挟まりに行ってたら、一回大けがしちゃって

救出するレスキュー隊や民間人が讃えられるのはわかりますが
救出される側がヒーローになるのは疑問に感じますが
動画がバズれば地元では注目の的となるそうです。

梨衣名によると、多くの人が自らの意思で挟まれに行っているという。

最近ではスマホのおかげでいつでも気軽に動画を撮れるので
自分から隙間に挟まりにいく人も出てきているそうです。
自分が挟まった様子を誰かにスマホで撮影させて、TikTokなどのSNSに投稿。
中国でもバズりやすいジャンルのようで、子供たちが真似する事例が後を絶たないようです。

中国のテレビチャンネルには『挟まるチャンネル』という専門chがある

”挟まりハプニング”は中国の人気コンテンツであり
中国のテレビチャンネルには『挟まるチャンネル』というものまであります。

それは壁や穴などに挟まった人の救出劇を一日中放送している専門チャンネルで
ひたすら朝から晩まで挟まるニュースを流すといったもの。

しかも、一つではなくほとんどの地方局に専門番組があるほど、だとか。
中国はチャンネル数が異常に多いので、あっても不思議ではないですね。

ジャーナリストの周来友さんいわく
日本のテレビで目にする「挟まり」映像は主にそういった番組から借りてきたのだそう。

レスキュー隊は、自分たちのイメージアップにもなるので
誰かが挟まったとの通報があるとマスコミに連絡して、救助活動を撮影してもらうらしいですよ。

参考:中国出身モデル「梨衣名」って何者?

梨衣名さんは中国・山東省の出身で、小学生の頃に一家で来日
18歳のときに受けた「レプロガールズオーディション」でグランプリを獲得し
2009年よりファッション誌「CanCam」の専属モデルを務めます。

事故がとにかく多い!

中国はご存知の通り、人口の増加や都市化で建物が急激な勢いでいまも建設されています。
中国の人口も国土も大きいので自然と突貫工事も多くなります。
中国の建物は日本で考えると完全に違法建築なものもしばしばで
当然無駄なスキマや危険な穴なんかがいっぱいあります。
好奇心の強い子供は、スキマや穴に入ってしまうようです。

突貫工事による欠陥事故のほか
デザイン性を重視するあまり、安全面に疎い部分ができることも要因で
それゆえ、あってはならない「人が挟まりやすい隙間」ができてしまい
「挟まる中国人」映像がたくさんできてしまいます。

普通に生活をしていても事故に巻き込まれる確率がとにかく高く
挟まれる事故のほか、建物の倒壊、工事現場の爆発、交通事故、
ほかにもマンホールに落ちる事故は特に多いです。

その理由は、道路に当たり前にあるはずの「マンホールがよくなくなる」ため。
それは謎の闇ルートで、マンホールや電線が高額で取引されているからだそうです。
日本だとマンホールに蓋がないことはまずないですが、中国ではしょっちゅうなんです。

”救出モノ”とテレビ報道、中国の情報統制の相性が良い

中国では挟まる子供がいると、救出の映像を撮れるように
テレビ局に情報が行くようになっているらしいです。
警察や消防を追っているテレビスタッフがおり
その人たちからリークがあれば、リアルタイムで映像が撮れます。
こうして『挟まるチャンネル』が成り立っているようです。

挟まった場合には周りの壁を壊したり、穴をあける時間がかかるので、
撮影隊が追いつくことが出来、映像におさめることも容易にできます。

中国では共産党が情報統制を行っているので
自由に報道ができないという背景がありますが
「挟まった子供を助ける映像」はニュース性もあり
助けに来たレスキュー隊のイメージアップにもつながる
ような共産党政府にとっても、都合の良いネタです。
したがって、情報統制もスルーできるのではないでしょうか!