先日の情熱大陸では、日本アカデミー賞優秀賞を受賞した
藤井道人監督、最新作の『余命10年』制作現場に密着取材されていました。
2年先まで仕事の予定が埋まるという藤井監督。
俳優陣からは「今一番、撮ってもらいたい監督」と人気の藤井監督。
そんな監督の作品、2022年3月4日には映画『余命10年』が公開されます。
小松菜奈、坂口健太郎を始めとするという贅沢なキャスト陣で注目を集めるなか
そんな人気はどこから来るのか、
藤井道人監督とはどのような人物なのかまとめてみました。
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『余命10年 』ってどんな作品?
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2022年3月4日公開の映画『余命10年』。
小松菜奈さん、坂口健太郎さんのダブル主演です。
原作は小説で著者:小坂流加さんによる「余命10年」(文芸社文庫NEO刊)。
2017年の発売以来、50万部突破の人気恋愛小説です。
切なすぎる小説としてSNS等で反響が広がり続け
第6回静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」の大賞を受賞するなど
普段多くの本に触れている書店員からも映像化を希望する声が多く上がっていました。
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数万人に一人という不治の病を発症し、余命10年となった高林茉莉(小松菜奈)。
自らの余命を知りもう恋はしないと誓うのですが、
真部和人(坂口健太郎)に惹かれていき
それがきっかけで茉莉の心情は大きく変わっていきます。
真部和人もまた茉莉と出会い、恋に落ちていきます。
『君の名は。』を担当した、RADWIMPSが物語を引き立てる
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ちなみに映画内では
2人の何気ない日常が次々に映し出されるのに呼応して
RADWIMPSの曲が物語をさらに引き立てます!
あの大人気アニメ映画『君の名は。』『天気の子』の音楽全般を担当し
劇伴音楽でも多彩な作曲性を発揮、両作において日本アカデミー賞
最優秀音楽賞を受賞しています。
そんな今回の映画『余命10年』の主題歌はRADWIMPS『うるうびと』
こちらも注目ですね!
「君と出会って、この世界が愛おしくなった」という言葉どおり
透明感のある映像美が、かけがえのない2人で過ごす一瞬一瞬を鮮明に映し出し
誰もが経験する「普通の毎日」の素晴らしさを伝えてくれる、
そんな切ない映画作品になっています。
原作著者の小坂流加もまた難病「原発性肺高血圧症」で逝去
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原作小説の著者である小坂流加さんは
主人公の茉莉と同様に難病「原発性肺高血圧症」を抱え
本作の文庫化を待たずして亡くなっています。
難病「原発性肺高血圧症」とは
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「原発性肺高血圧症」とは一言で言えば、肺動脈の血圧が高くなる病気です。
高血圧になると心臓のとくに右心室に負担がかかることで
血行動態(心臓が送り出す血液の量とその流れ方)のバランスが崩れてしまい
様々な症状がでてきます。
原因不明で、難病指定され、20代〜40歳代までの女性に多くみられる病気です。
階段の上り下り少しなどの軽い運動でも
息切れ、疲れやすい、めまい、胸痛などの症状があらわれます。
病状が進行すると、呼吸困難、胸痛、失神や咳
喘鳴(ひゅうひゅうという呼吸音)などの症状も現れます。
『余命10年』主人公:高林茉莉=著者:小坂流加さん?
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作者の小坂さんは大学卒業の頃、発症とともに余命宣告を受けました。
そして、この作品を完成させたその夜に旅立たれています。
「余命10年」の内容から見て作品の主人公である高林茉莉の病気は
作者・小坂流加さんと同じ病気の
「原発性肺高血圧症」の設定である可能性が高いです。
理由は以下の通りです。
- 臓器名と症状で組み合わされた漢字8文字の病名
- 特定疾患に指定されている
- 遺伝性の症例もある
小坂さんの遺した想いを本作で同じく難病の高林茉莉を演じる小松菜奈さんは
作者の想いどのように引き継ぎ、演じていくのかが見どころですね。
藤井道人監督の実績
日本アカデミー賞優秀賞を当時33歳で受賞した
最新の邦画界を牽引すると言っても過言ではない実力のある監督です!
映画『新聞記者』にて日本アカデミー賞
最優秀作品賞・最優秀主演男優賞・最優秀主演女優賞を獲得しています。
映画だけでなくドラマや
MV(ミュージックビデオ)、CM(コマーシャル)、一般広告も手がけています。
納得するまでテイクを繰り返す撮影で
より良いものを生み出すやり方が特徴の藤井監督。
そう聞くと高圧的なダメ出しで出演者を困らせるイメージになりそうですが
決してそんなことはないようです。
リテイクの際も、俳優や制作スタッフの感情に寄り添うスタイルで
現場の作品に対する個々の表現を尊重するとてもやりやすい現場の道ですね!
米倉涼子さんや綾野剛さん、横浜流星さんなどの俳優陣からも
「今一番、撮ってもらいたい監督」としても定評を集めています。
主な作品実績
![](https://i0.wp.com/ike26.com/wp-content/uploads/2022/02/映画新聞記者.webp?resize=193%2C260&ssl=1)
- 映画『新聞記者』
- Netflixシリーズ『新聞記者』
- 長編映画『ヤクザと家族 The Family』
- 短編映画『DIVOC-12』
- テレビドラマ『アバランチ』
- ネットドラマ『箱庭のレミング』
- 『会社は学校じゃねぇんだよ 新世代逆襲編』
- アニメ『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』
- CM:資生堂レシピスト「一緒にスキンケア」篇
- CM:MINE×NIVEA「本谷有希子の答とは」
- CM:Y!mobile Webドラマ「恋のはじまりは放課後のチャイムから」
- CM:ワコールブロス「忙しいパパへ」篇
- CM:ポケットモンスター サン・ムーン「ジブンを超えよう」篇
藤井道人監督ってどんなひと?
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1986年、東京生まれの35歳。
愚直で誠実な性格で信頼を集める藤井監督。
幼い頃から高校卒業まで父の影響で剣道に打ち込んでいました。
しかし、日本大学進学後は芸術学部に入ったことが転機となり
映画製作に情熱を注ぐようになったそうです。
大学卒業後、映像制作会社『BABEL LABEL』を設立し現在に至ります。
その経歴は順風満帆だったわけではなく20代は苦労の連続で
失敗し憂き目にあったそう。。
その苦節の経験から今のような実力と
スタイルが確立されていったのではないでしょうか!
これからも藤井監督の作品の数々に期待が膨らみます。