【ガンバレルーヤ・よしこ】視力喪失の危機!?難病「下垂体腺腫」とは|現在の病気の状態を解説

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お笑いコンビ「ガンバレルーヤ」のよしこさんが、ある日突然“顔の変化”を指摘されたことをきっかけに、難病「下垂体腺腫(かすいたいせんしゅ)」が発覚しました。

その背後には、放置すれば失明や深刻な合併症を引き起こす危険性もある「先端巨大症」の兆候が隠れていました。

この記事では、彼女の体験を通して見えてきたこの病気の怖さ、発見の経緯、治療内容、そして現在の状態までをわかりやすくまとめます。

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 下垂体腺腫とは?脳の奥で静かに進行…“見えない難病”

「下垂体腺腫」は、脳の下部にある「下垂体」というホルモン中枢にできる良性腫瘍です。

ただし、良性とはいえ侮れません。この腫瘍が大きくなっていくと、周囲の神経や視神経を圧迫したり、ホルモンバランスを大きく崩すことで、体にさまざまな異変が現れます。

特に成長ホルモンを分泌する腺腫の場合、**「先端巨大症(アクロメガリー)」**という状態を引き起こします。これは、成人になってから手足・鼻・顎など“末端部分”が徐々に大きくなるという特徴的な病態です。

 顔の変化が“発見のカギ”に|周囲の指摘が病気発覚の第一歩

よしこさんがこの病気に気づいたのは、本人ではなく周囲の人からの「顔が変わった?」という声でした。

• 鼻が大きくなった

• 顎がしゃくれてきた

• 受け口になってきた

• 写真を見返すと以前より顔つきが変わっている…

これらの外見上の変化をきっかけに、人間ドックを受けたところ、「下垂体に2〜3cmの腫瘍」が見つかりました。

これは偶然の発見ではありますが、非常に幸運だったと言えるでしょう。なぜなら、放置すれば視力喪失や合併症を招くこともあるからです。

 失明のリスクも!?下垂体腺腫の主な症状とは

ガンバレルーヤ・よしこさんは、腫瘍が大きくなって視神経を圧迫し始めており、早期に手術しなければ視力が失われる可能性もあったそうです。

下垂体腺腫の主な症状と原因

  • 視野狭窄・視力低下 ←視神経圧迫
  • 頭痛・吐き気←腫瘍の圧迫・ホルモン変動
  • 顔つきの変化(先端巨大症)←成長ホルモンの過剰分泌
  • 月経不順・不妊←性ホルモンのバランス異常
  • 慢性的な疲労・倦怠感←ホルモン低下による代謝異常

ガンバレルーヤ・よしこの手術という選択

診断後、彼女は手術を選択。

現代では、鼻から内視鏡を入れる低侵襲手術が一般的です。

  • 所要時間:約2〜3時間
  • 頭を開かずに済む
  • 傷跡が目立たない
  • 術後の回復も比較的早い

術中、よしこさんは「金色の花畑」の夢を見たと語っており、無事に腫瘍を摘出できたことが伺えます。

術後は驚くほど視界がクリアになり、頭痛も改善。顔つきや体の末端の肥大も、徐々に落ち着いていったそうです。

 先端巨大症の怖さ─がん・糖尿病・高血圧の引き金?

成長ホルモンが過剰に出ると、がん・糖尿病・高血圧・心臓病など、他の重い病気のリスクが高まります。

特に以下のような症状に心当たりがある方は、脳ドックやホルモン検査を検討してみてもよいかもしれません。

  • 顔や手足が大きくなった
  • 靴や指輪のサイズが合わなくなった
  • 顎が出てきた
  • 物が二重に見える、視野が狭い

 現在の状態と今後の見通し──年1回の検査で経過観察中

手術から数年経った現在も、よしこさんは年に1回のMRIと血液検査を継続しています。

これは再発を防ぐために非常に重要で、たとえ腫瘍が完全に除去されていても、ホルモンバランスの監視は一生にわたって続くこともあります。

術後も「受け口」などの骨格の変化が少し残っているものの、生活への支障は少なく、仕事も元気に続けられているようです。

「他人のひと言」で救われた命

この病気の発見は、

「なんか顔変わった?」

という他人の言葉からでした。

本人ではなかなか気づきにくい変化だからこそ、身近な人の違和感がきっかけになることも。

下垂体腺腫は、年に1回の脳ドック・人間ドックで早期に見つけることが可能です。

 まとめ:早期発見が命を守るカギ

・発症しやすい年代:30〜50代に多い

・症状の特徴:顔・手足の肥大、視野狭窄、ホルモン異常

・治療方法:内視鏡手術が第一選択

・再発リスク:低いが、経過観察は必須

・予防のコツ:定期的な検診と自分の“見た目”の変化に敏感になること

最後に:病気を公表してくれたよしこさんへ感謝

自身の経験を隠さず公表し、多くの人に病気の存在と危険性を知らせてくれたよしこさん。

その勇気ある行動が、私たちにとっても「健康と向き合う大切さ」を改めて気づかせてくれました。

もし、「最近顔が変わった?」「なんか体がおかしい?」と感じたら、一度立ち止まって身体を見直してみてください。それが未来の自分を守る第一歩になるかもしれません。

もっと深掘りしたい場合は、保健所の「特定疾患相談窓口」や専門医による脳神経内科の受診をおすすめします。

定期的にご自身の身体をチェックできる機会を作れると良いですね!