あまりの快適さから“人をダメにする”ソファと言われ人気を博し、今や代表的なソファーのブランドとなっている「Yogibo（ヨギボー）」。
そのヨギボー社が2022年から放送しているCMが大きな話題となりました。
CMには広大な芝生でyogiboに寄りかかりリラックスしている様子のとりこになっている姿。
観てるこちらまで、うっとりしてしまうその様子にTwitterを中心にSNS上でも話題となりました。
情報番組「THE TIME」にも2022年8月の“バズったワードランキング”で紹介されていました。
そこで今回は、ヨギボーのCMに登場している可愛らしい馬の正体と、馬がCMに登場した理由、馬の睡眠についてまとめました。
Yogiboのコマーシャルの馬の正体は元競走馬「アドマイヤジャパン」
CMでは右上に小さな文字で
「ヨギボー歴：1日」
「職業：元競走馬」
「名前：アドマイヤジャパン」と書かれています。
競馬に精通していない方には、アドマイヤジャパンがどういった馬なのかピンとこないかもしれませんが実は凄い馬なんです！
そんなお馬さんにCMをとるからと無理やりもたれかからせたのではなく、アドマイヤが自らYogiboをたった1日で気に入って使っている様子を見れるというのは驚きですね！
ちなみに、アドマイヤにはCMの契約金も支払われているそうです。
その額、1000万円相当！！12年分の牧場で消費するにんじんです！
確かにCMで見られるほっこりと癒される表情から生まれるであろう「購買意欲」効果を考えれば、妥当な値段な気がしますね。
コマーシャルを見てつい私も欲しくなってしまいました。
CMが撮影されたのは北海道沙流郡日高町にある「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」さん。
アドマイヤジャパンは現在ここで暮らしており、他にも引退した名馬たちが余生をここで過ごしています。
アドマイヤジャパン以外の馬たちの多くもまたYogiboを気に入って使っているそうです。
今までヨギボーのCMに起用された有名人
2022年4月からヨギボー社では「With Yogibo プロジェクト」というCM戦略をしています。
ヨギボーのソファーを愛用している有名人に使用方法やエピソードを語ってもらうという形式です。
- はじめしゃちょー（使用歴1年）
- 指原莉乃（使用歴2年）
- 朝倉海（同2年）
- エハラマサヒロ（同4年）
- かまいたち（同6年）
なぜ馬をCMに起用？
Yogiboの木村誠司代表取締役が、ふと自身のツイッターでアドマイヤが牧場に提供していたヨギボーソファでくつろぐ様子を投稿したことがきっかけでした。
すると「人をダメにするソファは馬をもダメにする！？」などと投稿に大きな反響が！
ヨギボー社と引退馬牧場の関係
北海道沙流郡日高町の引退馬牧場「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」はYogiboがネーミングライツ契約を結ぶ牧場です。
馬の寿命は約20年〜30年ですが、競走馬としては活動期間はもって数年というのが通常です。
競馬界では毎年約7000頭の子馬が競走馬として生まれますが、
競走馬の多くは活躍できなくなる４歳以降になると、殺処分の対象になってしまいます。
このように競走馬にとって、引退した後の余生を過ごすための環境はあまり整っていないのが現状です。
それを少しでも解決したいという想いから、2018年頃より分場ヴェルサイユリゾートファームが立てられました。
ローズキングダム
ブロードアピール
アドマイヤジャパン
ヒルノダムール
ビービーガルダン
タニノギムレット
ゴールドティアラ
などの延べ20頭以上の引退した名馬たちが暮らす牧場となっています。
こちらの牧場、なんと宿泊施設も併設されています！
名馬と牧場内で一緒に過ごすことのできる、非常にめずらしい場所なんです！
ヴェルサイユリゾートファーム
北海道沙流郡日高町庫富739
TEL:080-2277-0008 / 01456-2-5655 FAX:01456-2-6111
アドマイヤジャパンは強い名馬だった
アドマイヤジャパンは、かの有名なディープインパクトとたびたび名勝負を繰り広げるほどの名馬でした。
2002年4月16日生まれ。父はサンデーサイレンス、母は95年最優秀2歳牝馬のビワハイジ。
2005年の弥生賞では、ディープインパクトを首差まで追いつめ2着！皐月賞では3着。ディープインパクトの3冠が掛かった菊花賞でも、4角先頭で見せ場をつくり2着と、ディープインパクトのライバルの1頭とも言われるほどの実力でした。
アドマイヤジャパンの引退理由、競争馬の現状
2006年に右前浅屈腱炎を発症し9月には引退、種牡馬となりました。その後はリトレーニングを経て、牧場にて往年のファンたちを背中に乗せて過ごしています。
馬は立って寝る？座って寝る？
結論、馬は横たわる他、立ったままでも寝ます！
馬の足の構造は少し特殊になっていて、前肢と後肢の筋肉や靭帯を特定の部位に引っ掛けて固定する仕組みになっています。 その仕組みのおかげで立ったまま寝ることができるのです。
立って寝ている状態の馬は、どれか1本の脚は体重を掛けずに休ませています。器用ですね！！
馬は横になると死んでしまう？？
馬の体重は軽い品種でも450kgぐらいから。
そのため長時間横になれば、馬の内臓が圧迫されてしまいます。
また馬は歩いたりすることで蹄がポンプの役割をして血行をよくしています。
ひづめは馬にとっては第二の心臓と呼ばれるほどです！
従って、馬が長時間横になった状態のままでいると、蹄がポンプとしての機能を果たせなくなり
内臓を圧迫したり、蹄が機能不全して結果的に命を落としてしまうことが多いのだそうです。
馬の睡眠リズムと睡眠時間
馬は昼行性なので睡眠は夜間が中心です。
馬の一度の睡眠は、長くても30分程度。
馬が横になって寝る1日の睡眠時間は合計2～3時間程度です。
もともと馬は人間よりも必要とする睡眠時間が短い生き物です。
昼間にも落ち着ける環境下で細切れの睡眠を取っています。
一番大きな理由は馬が草食であるため。
お分かりのとおり、草は肉や穀物など他の食べ物よりも得られるカロリーが低い傾向があります。
ですが馬は草しか食べないので、大きな身体を維持するためにはなるべく多くの時間、草を食べていなければいけないのです。
つまり食事の時間を確保するため、馬は睡眠時間を短くするという進化を遂げてきました。
同じく草食動物である牛も睡眠時間は3～4時間と短めです。