今や勢いを増し、アニメ化も目前ではないかと噂されるほどの
人気大作漫画「ダンダダン」、ジャンプ+(プラス)で連載中の漫画です。
クオリティの高さかのらTwitterトレンドをにぎわせ
公開2日で異例の100万PVを達成しています。
ターボババア、アクサラに続き
新たにキーパーソンとして登場したのが「邪視」でした。
そこで、気になる邪視という妖怪について深掘りして行きます。
こちらの記事はダンダダンをすでに読んでいる方向けで
多くのネタバレを含みますので、ご了承ください。
ちなみに、ターボババアに関する解説については
以前の記事でまとめましたので興味がある方はぜひご覧ください。
《ダンダダン》強敵として「邪視」が登場
邪視は、主人公ヒロイン桃ちゃんの
初恋の相手であるジジの家に現れたブリーフ一丁の妖怪です。
邪視自体は坊ちゃん刈りに縦になった両目が特徴的であり
当初はもしかしてジジを見守る良い怪異なのではという印象でした。
しかし、ジジの家の地下に棲み着いていたモンゴリアンデスワームと対峙した際に
ターボババアによってその正体が暴かれます。
自らの命を奪った鬼頭一族を始めとするすべての人間の皆殺しが目的で
高い霊力と強靭な肉体を持つジジを、自らが取り憑く器にする
というドス黒い本性を見せました。
そして邪視の悲しい過去に共感し受け入れようとする
ジジの隙につけ込み、ジジの肉体に取り付いてしまいます。
以降、ジジに取り憑き続けており
水に触れることで邪視に、お湯に触れることでジジに戻るという
漫画「らんま1/2」さながらの特異体質となり、たびたび仲間たちに襲いかかります。
邪視とは何者なのか?今後の展開は
「邪視」に関する日本に残る伝承、元ネタ
そんな邪視は日本の伝承には語りつがれている昔からの妖怪ではないようです。
元ネタはインターネット掲示板「2ちゃんねる」に投稿された都市伝説だと考えられます。
都市伝説の内容は以下の通りです。
叔父に連れられて少年は別荘に遊びに来ていました。
2ちゃんねる 都市伝説
普段の生活とはちがう別荘地の新鮮な景色を夢中になって眺めていたところ
山の木々の中に、何か動くものを見つけます。
人のような姿で踊っているように全身を揺らしています。
少年は本能的に「これ以上見てはいけない」と感じつつも
好奇心には抗えず、その顔をよく見てしまいます。
その姿は白い肌、髪のないツルツルの頭部が特徴で
両目の代わりに、眉間に縦になった一つの目玉がついていました。
真冬だというのに真っ裸で踊るように揺れ、手には鎌を持っています。
目があった少年は突然
「とにかく死にたい」という猛烈な鬱の感情に襲われ
半狂乱になりながら部屋のなかを駆けずり回ります。
様子を見に来た叔父もそれの目を見てしまい
声にならない唸りを上げながら頭を抱え込み
ボロボロと泣き出しました。
なんとか正気を取り戻した叔父によると奴の正体に心当たりが。
名前は邪視で、睨まれると途端に死にたくなり
邪視が自分たちに興味を持つ限りどこまでも追ってくるといいます。
不浄なものを嫌う邪視を撃退するためには
糞尿をぶちまけたり性器を見せつけるのが有効とのことでした。
相手を死に追いやる能力や額の目、裸、くねくねとした踊りという要素が
ダンダダンに登場した邪視と共通しているため
元ネタは2ちゃんねるの都市伝説で間違いなさそうです。
ちなみに、ダンダダンで語られた邪視の悲しいエピソードは
龍先生のオリジナルのものです。
しかし、都市伝説にあった邪視の弱点は、漫画上ではなくなっています。
絶望を植え付けたと言っても過言ではない強キャラでしたが
最新話では過去に邪視と対戦し弱さを痛感したオカルンが
ターボババアとの特訓を経ての再戦。
勝負こそつかなかったものの、オカルンの底知れぬ強さを突きつけ
まさかの方法で邪視を沈静化。
ちなみに「人間を皆殺しにしたい」という怨念の本体は
邪視が身につけているブリーフに”染み込んで”おり
呪物となるブリーフを預かることで
図らずとも邪視本体と怨念の分離に成功しました。
今もジジの中で邪視は健在ですが、ターボババアやアクサラと同様に
味方陣営に付く日も近いかも知れません!
怒涛の展開に、今後への期待が止まりませんね!!
ダンダダンの人気の理由を考察
オノマトペに頼らない、龍幸伸先生の画力の高さ
ダンダダンはとにかくテンポが早く、目まぐるしくストーリーが展開されていき読者を飽きさせません。
そこで気づくのは漫画表現で定番手法である「ズドドド!」
などのオノマトペ表現が明らかに少ないのです。
そのため、効果音で補うところの”動き”を
純粋な画力で表現しなくてはいけませんが
描き込みの緻密さや表現力の高さから
動きや音、空気感など立体的な映像が
自然と読者の脳内に再生されるのです。
ダンダダンに登場する妖怪、異星人たちが魅力的
高倉 健:オカルン(オカルトオタク、元いじめられっ子)
綾瀬 桃:モモ(俳優・高倉健がタイプ→オカルン♡?)
綾瀬 星子:セイコ(有能霊媒師、志村けん好き)
白鳥 愛羅:アイラ(ヒロイン願望、オカルン♡)
円城寺 仁:ジジ(モモの初恋相手、チャラ男、”天才”)
ターボババア(暴行被害に遭った若い女性の怨念と関係?)
→オカルンの生殖器を奪う
→オカルン・モモ達の策略により弱体化&招き猫に封印される
→オカルンたちと同行、なにげにあらゆるところでアシスト
→オカルンの生殖器は奪還するも
残る”キンタマ”一個はどこかへ ←イマココ
アクロバティックさらさら(人間の頃の娘の面影を追う悲劇の母)→愛羅の命を救い消滅、愛羅が能力に目覚める
邪視(生贄の被害者たちの怨念)→ジジの身体に憑依
シャコ星人(本名解読不能)
→難病の息子を救うためセルポ星人に雇われ出稼ぎに地球へ。
モモたちと敵対するもチキチータの命を救われ、仲間に。
宇宙船での協力や共闘、綾瀬家の改修などに貢献。
チキチータ(シャコ星人の息子、幼く可愛い)
走る人体模型(離れ離れになった同じ人体模型の彼女に熱愛)
セルポ星人(人間の生殖器を狙う、エスパー能力)
幽霊・妖怪×異星人 同時に扱う斬新さ
幽霊・妖怪も異星人も登場キャラとして異能バトルや異界モノなどファンタジー要素では欠かせません。漫画界では妖怪、怪異は登場しやすいキャラです。
例えば
「呪術廻戦」では両面宿儺をはじめ呪詛となる幽霊・怪異や妖怪が
「銀魂」は異星人の登場も盛んですね。
個人的に少なくとも年間100冊以上読む筆者の記憶では
幽霊や妖怪と異星人が同じ作品に同じように敵として登場する
作品は滅多に目にすることはありません。
幽霊や妖怪は主に日本に起源が多いオカルト、異星人は欧米などで囁かれることの多い怪異現象という
同じオカルトでも対比関係にあると思います。
したがって、妖怪×異星人という組み合わせは斬新である
言えるのではないでしょうか!
ちなみにそれぞれの幽霊・妖怪と異星人はそれぞれ独立した目的で主人公たちに襲いかかります。
そのため共謀して襲いかかるのではなく
妖怪や異星人同士もそれぞれ敵対する可能性もありうるため
今後の展開もまた、ワタシ達読者が想像できないワクワクする理由ではないかと思います!
今後も「ダンダダン」はますます多くの人から支持されていく大人気漫画になること間違いなしです!
当ブログは今後とも「ダンダダン」を始め、作者の龍幸伸先生を応援していくとともに動向や考察を進めていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました!