「がっちりマンデー」で「EFポリマー」インド人社長が特集
2023/03/12放送回の『がっちりマンデー』は「儲かる!インド」特集。
そのなかで地球環境を救うかもしれない画期的な商品を開発販売している凄腕25歳の若手インド人社長の「ナラヤンラルガルジャール」さんが特集されました。
そこで今回は、ナラヤンラルガルジャールさんはどんな人物なのか、画期的商品の『EFポリマー』のおさらいとともにまとめました。
画期的新素材の参考記事
若手インド人社長「ナラヤン ラル ガルジャール」って誰?
「ナラヤン ラル ガルジャール」さんは大学二年次の在学中に沖縄県で「EF Polymer株式会社」を設立しました。
EF Polymer株式会社では、『EFポリマー』という、食品廃棄物を原材料としたオーガニックな素材にもかかわらず、ポリマーとして完全な生分解性を持つ画期的な製品を開発販売しています。
プロフィール
名前:ナラヤン・ラル・ガルジャール
生年月日:1998年生まれ
年齢:25歳(2023年現在)
出身地:インド・ラージャスターン州
会社:EF Polymer株式会社
職業:実業家、EF Polymer株式会社 創業者兼CEO
受賞歴
インド大統領賞(2018年)
JAアクセラレータ採択(2021年)
環境スタートアップ大臣賞(2022年:EF Polymer株式会社として)
きっかけ
ナラヤン・ジャガールさんが、異国日本にまできてEFポリマーを作りたかったのには、大きな志があったためでした!若干二十歳で
ナラヤンさんはインドの人口約300人という小さな農村に生まれ育ちました。
そこで農業を営む両親のもとで幼い頃から干ばつに悩む苦労を目の当たりにしてきました。
いつか水不足に悩む両親や村の仲間を助けたい!
そのためには、少ない水を保持して作物に与える環境が必要になります。
そこで必要となるのが、砂漠のような乾いた大地にも高い吸水力を与える超吸水性ポリマーでした。
そんなナラヤンさんは、環境系スタートアップ企業が集う日本最大級のイベント「Green Startup Pitch」に登壇するほど、先駆者として業界においても大注目人物です!
EFポリマー(EFP)とは
EFポリマーは、オレンジやバナナの皮などの果物の食べない部分を元に作られた、完全自然由来の超吸収性ポリマーです。
土に混ぜるだけで、土壌の水分の吸水力が20~30倍!
乾燥地域では保水力が高まることで収穫量がアップしますし、化学成分で土壌が痩せていくこともないので、持続的に効果が続きます!
土壌にまく水や肥料も減るので、ゆくゆくは貧しい農村への救済にもつながっていきます。
EFポリマーのどこがすごいの?
生育の違い(左:EFポリマー無 右:EFポリマー有)
干ばつ問題に超吸水ポリマーを使って解決しようという試みは以前からありました。
超吸水性(高吸水性)ポリマーとは、自重の何倍もの水分を吸水できるように設計された高分子素材。
既存のほとんどの製品にはケミカル系のポリマーが使用されています。
しかし、既存の超吸水性(高吸水性)ポリマーは、以下のような問題点がありました。
- 吸水力が強すぎて植物から水分を奪い枯らしてしまう
- 肥料などと化学反応を起こし吸水性が失われてしまう
- 完全生分解性を有さず、土壌を汚染する成分やマイクロプラスチックを残してしまう
- 製造・廃棄の過程で多くのエネルギーを必要とし、環境に悪影響なガスも排出
そこで、「EFポリマー」の出番です!(決して会社の回し者ではありませんよ?)
EFポリマーは先述のように100%オーガニック、自然由来の素材なので以下のようなメリットがあります!
- 微生物の成長を促進し、健康な土壌づくりをサポート!
- 100%完全生分解性。約1年で土に還るので、土壌を汚染しない!
- 吸水力はちょうど良くゆっくりと栄養素が供給されるので、肥料分の浸出を防ぎ長期保持が可能!
- 土壌の保水力&保肥力の向上自重の100倍の水分を吸収できる高性能!
- エコフレンドリーで環境への負荷もかからない!
「EFポリマー」は農業や農家の方たちだけでなく、以下のようなあらゆる分野で恩恵を得ることができます。
- 衛生用品(生理用ナプキン・紙おむつ)
- 日用品(シャンプー・リンスゲル芳香剤)
- 保冷ゲル剤
- 化粧品ケア用品
- 防災土のう
- 簡易トイレ
- ペットシート
- メディカル廃血液凝固剤
EFポリマーとナラヤンさんが”世界の砂漠を畑に変える”のも夢ではないのかもしれません!
今後もナラヤン・ジャガールさんと「EF Polymer株式会社」さんを応援していきたいと思います!