日本のクラフトビール事情
2018年時点で、日本にはクラフトビール・メーカーが141社あるとされています。
(帝国データバンクの調査)
日本では、1994年の酒税法改正によりビールの最低製造数量基準が2,000キロリットルから60キロリットルに引き下げられました。その結果、全国各地に小規模なビール醸造会社が登場して、「地ビール」と総称されるようになりました。
ビールの基礎知識(ビールの大まかな7種類のスタイル)
ピルスナー (Pilsner) ”ビールの王道”
日本の大手ビールが造っている黄金色のビールがピルスナースタイルです。
「スーパードライ」、「一番搾り」、「エビス」、「プレミアムモルツ」など
- ホップの香りが程よい
- 喉越しが爽快で
- 苦みのキレもいい
- やや軽いテイスト
迷った時の一杯目としてもおすすめです!
ペールエール (Pale Ale) ”クラフトビールの次のステップなら”
ピルスナーに比べると、ホップの香りもモルトのしっかり感もより強くなっています。ピルスナーを飲み慣れた人が飲むと、「濃い」と感じるはず。
ピルスナーが好きな人なら、次のステップとして、ペールエールを飲んでみるのが、クラフトビールへの入門として、王道かもしれません。
IPA(アイピーエー) -India Pale Ale-
”不動の人気、クラフトビールのエース”
もっとも人気があるペールエールの苦味をもっともっと、強化したビールです!
香りは柑橘系(グレープフルーツ、オレンジなど)のものが多く、
はっきり言って苦い!!
しかし、慣れてくると苦みのあとに、ものすごい爽快感を感じます。
この苦味と爽快感、病みつきになること間違いなし!
IPAの由来、なぜインドなのか? IPA とは、India Pale Ale の頭文字を取ったもの。 その昔、イギリスからインドまでビールを運ぶ時に、腐敗しないように大量にホップを使った、という故事に由来してます。
ヴァイツェン (Weizen)
”これだけ飲む愛好者も多い”
小麦から作られたビール。
色はやや不透明ですが
小麦由来のタンパク質によるものなので心配・御無用!
香りはフルーティで、南国のフルーツ(バナナ、マンゴーなど)系の香りがします。
苦みはほとんど無し、ホップの香りも強くはありません。
小麦本来の旨みを感じます。
フルーティな香りと苦みの無さで、ヴァイツェンしか飲まないというファンもいるほどの特徴的なスタイルのビールです。
大手ビールメーカーのピルスナーが苦手だという人ほど
是非飲んでみて欲しいビールです。
フルーツビール (Fruit Beer)
”多彩な顔をもつスタイル”
フルーツ(果実)を麦汁(ビールができる前の液体)に漬け込んだり、果汁を加えて造るビール。
フルーツの香りがビール本来の香りと幾重にも重なりあった美味しいビール。
味は、加えたフルーツによってバラエティに富んでいます。リンゴ、桃、イチゴ、梨、フランボワーズなどなど。
フルーツによる味の違いを楽しむのもフルーツビールの醍醐味。
スタウト (Stout)
”色にダマサれてはいけない!不思議な黒”
いわゆる「黒い色のビール」ですが、その中でも
スッキリとドライで飲みやすいです。
黒いから濃いだろうと考えると、実は違います。
苦みも少ない(IPA のほうがよほど苦い)です。
バーレーワイン (Barley Wine)
”高アルコール、ほんとにビール?”
「ワイン」という名称がついていますが、あくまでビール。
スタイルとしては、高アルコール(高いものは12%~13%)で
多くは熟成されてから出荷されます。
味わいは、ビールとは思えない、熟成香(カラメルのような)があり
ホップの苦みなどは弱め。しかし、あくまで濃厚。
そして高アルコール!身も心も酔わされるビールとなっています!
クラフトビールを飲みに行った時、締めで飲むことが多いビールです。
クラフトビールの特徴
- 比較的、度数が高い
- ものによっては10%を超えるものもあります
- 同じスタイルでもブルワリー(醸造所)が違えば、まったく味が違う
クラフトビールに慣れてきたら、同じスタイルのビール、違うブルワリーで飲み比べてみるのも面白い。クラフトビールの多様性を楽しんでください。
クラフトビール、どこで飲めるの?
先述したとおり、基本的にはビアバーで飲むことができます。
生樽で置いてあり、サーバーから提供されるもの
缶やときには瓶でそのまま提供されるものなど多種多様です。
家でも飲めます!ネットショッピングや少し凝ったスーパーでも購入できます。
とにかくこれを飲んでみて!
家でも愉しめるおすすめクラフトビール5選
よなよなエール
閂IPA
COEDO
仕事が終わると家に直帰する刺激のない日常に
なんだか虚しさを感じるとき
オトナの嗜み、趣味として
新しい出会いを求めて、ビアバーに行ってみたり
社会人サークルに参加してみたり
自宅でじっくりと吟味してみたり
日々の生活にほんの少しでも「潤い」を与えてくれるのではないでしょうか?