マンガアプリ少年ジャンプ+の看板ともいえる大人気作品「ダンダダン」。
妖怪や都市伝説に加えて宇宙人やUMAが中心の話題で、ダンダダンはオマージュ作品の宝庫です!
先日、ダンダダンと長く愛読者を持つ代表的なオカルト雑誌『ムー』ともコラボを果たしましたね。

著者の龍先生の元ネタへの敬意や愛が詰まっているのを感じます。
きっと、龍先生も愛読して影響を受けて育ったんでしょうね。
なので、パクリではなく
あくまでリスペクトを込めた”オマージュ”という愛がたくさん詰まっている作品です!
巧みなオマージュと数多くの作品をストーリーに折り込むダンダダンの構成もまた大きな魅力のひとつであり、ここまで読者を増やしている理由だと思います。
そこで今回はダンダダンのオマージュ、元ネタ作品をまとめました。
そしてなぜ「ダンダダン」という作品名なのかの考察もしてみました!
すでに読んでいくつか元ネタに気づいている方もこれもだったの?
と知っていただきさらにダンダダンを好きになれると思いますのでぜひご覧ください!
登場キャラクターごとのオマージュ
高倉健(オカルン)

- 俳優 高倉健 :「自分、不器用ですから」
- 螺旋(らせん)→ マンガ「ナルト」の螺旋丸?
- アニメ1話の鼻歌「トゥシャッ シャイボーイ この瞬間に~♪」→観月ありさの楽曲「TOO SHY SHY BOY!」
- アニメ4話の脚ヘリコプター→『ONE PIECE』ルフィの足技「ゴムゴムのUFO」
- 「てめーは俺を怒らせた」→『ジョジョの奇妙な冒険』第3部 空条承太郎
- 「空も飛べるはず〜」→スピッツ
忘れがちなのが、ダンダダンはラブコメであること。
主人公のモモは俳優の高倉健をこよなく愛していて、男性のタイプです。
そしてオカルンの本名は同姓同名の高倉健でした!
そして、オカルンが螺旋のチカラを使うシーンがあります。ネタバレになるので詳細は割愛します。
綾瀬桃 (モモ)


- モエモエ気功砲→宇宙戦艦ヤマト??
- アイラへのタライ落とし→「8時だョ!全員集合」、「志村けんのバカ殿様」
- 「ロケットエンジンバルブ‼」→『下町ロケット』阿部寛のモノマネ
セルポ星人に襲われたときのモモの真の能力はまだ目覚めていないようですね。
今後さらなるオマージュとパワーアップで活躍するキャラでしょうね!
ちなみにアニメにて
モモの友達・ミーコはドラマ「古畑任三郎」のモノマネで
オカルン、モモ、アイラの間にあった出来事を推理する場面もありましたね!
綾瀬 星子(せいこ)

- 「志村けんのバカ殿」
- 「このバカちんがあ!」→3年B組金八先生
モモの祖母である星子さんはバカ殿が大好きという設定です。
バカチンがあ!とハリセンでツッコむシーンもありました。
ターボババア(蟹→招き猫)


- 巨大な蟹→「化物語」 重し(思いし)蟹
- ターボババア→オカルト掲示板
ターボババアが巨大に変貌した姿は、過去に乱暴にあった若い女性たちの魂と同化したものでした。
最終的に蟹の姿となって襲いかかってきた様子は、アニメ「化物語」の中に登場する”おもし蟹”のように思えました。
「化物語」のヒロイン戦場ヶ原もまた”蟹”の怪異に取り憑かれており、少女の頃に男性から乱暴を受けそうになったことと生き別れとなった母のトラウマが生み出した事件だったからです。
円城寺仁(ジジ)&邪視

- 邪視とジジの交代「らんま1/2」
- 邪視:洒落怖スレ
- 「ポポポポーン」→ACジャパンCM「あいさつの魔法」
- 「あなただけ見つめてる」→『SLAM DUNK』EDテーマ
- 「君が好きだと叫びたい」→『SLAM DUNK』OPテーマ
- 「バモラ‼」→三浦知良 デカビタCのCM(「さあ、行こう」の意味)
- 「超感動しまくりクリーミーマミ」→アニメ『魔法の天使クリィミーマミ』
イケメンだけどチャラ男キャラでおどけて周囲を明るくする青年。
邪視の一件もあり、オカルンとジジは親友の関係であり、恋敵?ライバルの関係性にも発展しそう。
そんな青年ジジは邪視という怪異に取り憑かれ、身体の主導権を奪われてしまいます。
ひとまず鎮静化しジジに戻った後も、身体に「水」がかかってしまうと邪視になってしまいます。
このシステムは漫画「らんま1/2」の主人公が男と女に変わるシステムと同じですね。
シャコ星人〔ドーバーデーモン〕



- 「24時間働けますかー?」→昭和CM「リゲイン」の流行語
- 息子:チキチータ→ABBAの名曲から?
- 「たいぐーあぱかっ」→『ストリートファイター』サガットの技
ある事情があって、セルポ星人に雇われて地球へやってきたシャコ星人。
ストーリー序盤にモモたちの敵役として登場。その後、モモたちの仲間となります。
本名は「ペニーチンコス」
……言及しずらいですが、これも元ネタありそうですね。おそらく下ネタ?笑
「24時間働けますか?」というフレーズは、栄養ドリンク「リゲイン」のCMソングの有名なフレーズと酷似していますね。
このフレーズは時代を象徴する流行語となりました。
その背景も多忙で労働に追われるサラリーマンを象徴している点がシャコさんの置かれている状況と重なります。
ちなみにチキチータとはスペイン語で”小さな(女の)子”を指すことばでもあります。
白鳥 愛羅 (アイラ)

- アクロバットさらさら→オカルト掲示板
- 「マンモスうれぴー」→女優・酒井法子の「のりピー語」
ネット上のオカルト掲示板で話題になった現代の怪異、妖怪の類です。
福島県で投身自殺した女性の霊だという説が有力で、本作中でも悲しい過去を背負った怪異として登場します。
そのほか、アイラをはじめ、メインキャラクター名が
童話”桃太郎”が元ネタだという説も浮上しました!
詳しくはこちらもチェックしてみてくださいね!
坂田金太(キンタ)

- 坂田金太→ブリーフ&トランクス曲『金太の冒険』
- グレートキンタ↓
- 機動戦士ガンダム・νガンダム
- 仁王立ち:ガンバスター
- 天元突破グレンラガン
- バイク→AKIRA
宇宙人との戦いで大破した星子とモモの家をナノスキンという素材で復元。
そのナノスキンというのは使用者のイメージ通りに形状を変えるという優れもの!
オタクならではの創造力で、ナノスキンを使いこなし、イメージした巨大ロボットを操縦し活躍します。
金太がイメージしたロボットやバイクはまさにオマージュのオンパレードでした。
バモラ〔怪獣スーツ〕



- ガモラのスーツ→「新世紀エヴァンゲリオン」のプラグスーツ
- バモラ→怪獣ゴジラ
- 「バモラ‼」→三浦知良 デカビタCのCM(「さあ、行こう」の意味)
バモラが登場する前にも、ジジにも「バモラ!!」と叫ばせている辺り、作者は相当に思い入れがある言葉なのではないでしょうか!?
ルドリスさん


- ゲーム『マインクラフト』の世界観でクリエイト
トゥンムトゥンムという言葉しか話せないですが、全知全能のすごい人ルドリスさん。シャコさんが連れてきた異星人です。
先述した鍵となる物質ナノスキンを持ち込んでくれた張本人であり、出番がほとんどなかったものの大きな功労者でもあります。
出囃子の専門集団


- Xジャパン『紅 Kurenai』
- 「お祓いだー!」→「くれないだー!」
ジジに取り憑いた邪視を身体から追い払うべく、儀式に必要な出囃子(でばやし)集団を呼んだシーンです。
ハイレベルの出囃子の専門集団はなんと、魂を震わせるパンクロックのバンドグループでした!
※なお、2025/08/08現在にはX Japanの”YOSHIKI”さんが
Xにてアニメ・ダンダダンについて言及しました。
テレビアニメ「ダンダダン」に登場した楽曲「Hunting Soul」に困惑を示した様子で
もしかすると著作権侵害の可能性も浮上…
どうやら楽曲を作るうえで、事前に相談や連絡をしていなかったようで
楽曲もXJapanさんの曲調に酷似していることが問題となってしまっています。
これをきっかけに、アニメが中断してしまわないか少し心配しですね…
サンジェルマン伯爵(ハイパージジイ)
サンジェルマン伯爵→18世紀の伝説の天才(架空の人物?)
ハイパージジイ→オカルト掲示板?
謎が多い作中のサンジェルマン伯爵は、現実世界においても謎深い人物です。
実在するとも架空の人物ともいわれ、共通するのはとにかく優秀なこと!あらゆることに長けた人物だったようです。
詳細は、以下の記事にまとめましたので、ぜひご覧ください!
頭間雲児(ずまうんじ)
- 頭間雲児(ずまうんじ)→ジュマンジ
- アンブレボーイ→唐傘おばけ
頭間がはじめて登場するのは、呪行李の話です。その呪行李のなかは、映画『ジュマンジ』のようなボードゲームの世界でした。
ズマの詳細は、以下の記事にまとめましたのでご覧ください!
なぜ題名が「ダンダダン」?タイトルの元ネタとは
「いまめっちゃ面白い漫画で『ダンダダン』っていうのがあってさー!…」
と聞くとまず思うのは
それ、マンガのタイトル?!
と衝撃を受けると思います。
同時にダンダダンって、どんな意味があるんだろう?
と不思議に思う方も多いと思います。
残念ながら、タイトルの意味について、作者や公式から今のところ情報はありません。
そこでネット界で考察されている、いくつかの説をご紹介します!

「ダンダ(danda)」と「談」の掛け合わせ
「ダンダ(danda)」には古い言葉の「終わらせる」という意味があるそうです。
「ダンダ」・「ダン(談)」= 怪「談」に「終止符を打つ」
ストーリーだよということでしょうか?
「ターミネーター」のオノマトぺ戦略説

ダンダダン、と聞くとリズムが
映画「ターミネーター2」の代名詞ともいえる
繰り返し流れる”ダダン・ダンダダン”というリズム。
このテーマが映画の大ヒットの理由とも言われていますので、これにあやかってダンダダンとつけたのかもしれません。
ブラッド・フィーデル作曲のサウンドトラック「メイン・タイトル」
オノマトペ をタイトルに盛り込むというトリッキーな遊び心でつけたのではないでしょうか?
【有力説】ストーリーの伏線説
作中になりますが、オカルンが強くなりたい!とターボババアに教えを乞うシーンがあります。
そこで オカルンの場合、一拍のなかに一拍子(スイッチ)の動作、攻撃しかない
というウィークポイントを指摘します。
他の仲間の動作は素早く、アイラは一拍に4拍子、邪視は4〜10拍子あるといいます。
そこでダンダダン に戻りますが、これは一拍に3拍子のリズムを表しているともいえます。
拍子のほかにも、氣をためる、言霊、螺旋を意識する、といったレクチャーで主要キャラたちはパワーアップしていす。モモのモエモエ気功砲やジジの邪銃、オカルンが電線から帰還する方法がこの例です。
したがって、今後の展開として
さらなるパワーアップ、強敵やラスボスへの攻略のカギとなるのが、このダンダダン、というリズムなのではないでしょうか?
たとえば、仲間がこのリズムに息をあわせて合体攻撃を繰り出す!とか。
物語が進むにつれ、背景に”曼荼羅(マンダラ)”のシーンとともに
サンジェルマン伯爵の「ダンダダンはご存じで?」というセリフがあります!
どうやら、ストーリーの核心である説が濃厚ですね!
詳細は、以下の記事にもまとめましたのでご覧ください!
「ダンダダン」タイトルのイントネーションが気になる!
タイトルの意味も気になりますが、ダンダダンのイントネーション発音も気になるところですね。
アクセントは、はじめのダンなのか、ダダンの部分なのかでだいぶ印象が変わりますからね。
以上のように思いつく限りのオマージュ、関連作品とダンダダンの考察をまとめました。
まとめた以外にもあれば
「これ、〇〇のオマージュだよ!」とコメントしていただけると嬉しいです!
オマージュや元ネタを探しながら作品を見るのもまた楽しいものですね!!
また最新情報を入手し次第、追記していきます!